自分の山で夢のプライベートキャンプ!?山林売買の方法や諸注意事項をご紹介

自分の山で夢のプライベートキャンプ!?山林売買の方法や諸注意事項をご紹介
withコロナ時代を背景に空前のキャンプブーム。それに伴いアウトドアグッズの需要や市場も急成長しています。おうちの部屋や庭、ベランダで、おうちキャンプやベランピングなど、気軽にキャンプ気分楽しむ遊びが人気になっていますね。
その一方で、自分だけのプライベートキャンプや本格的なアウトドアを楽しむために山を買う人も増えているようです。しかし、山を買いたい!と思っても実際にどう購入してよいのかわからないところ。

このページでは山を買うには売るにはどうしたらよいの?というはじめの一歩から解説していきます。山を所有しているが持て余している、山を売りたい人の参考にもなれば幸いです。

山林購入の手続き

まず物件探しから

森林組合、不動産会社、山林業者等で、希望条件に合う山を探しましょう。山林売買サイトもあるのでWebでも検索することができます。

現地調査と下見

目的の山が見つかったら、物件資料を元に現地調査を行いましょう。
下見の際は、山歩きに適した服装と装備で、安全第一にお願いします。購入後の目的に合わせて、歩き道や水場の場所、土砂崩れの有無、木の樹種、樹齢などを確認しておきましょう。

売買契約と登記移転

買いたい山が決まったら所有者と売買契約・所有権移転登記を行います。手続きに必要なものは以下の通りです。

必要書類

  • ・実印
  • ・印鑑証明書
  • ・住民票

必要費用

  • ・物件費用
  • ・印紙
  • ・所有権移転登記費用
  • ・登録免許税
  • ・証明書交付手数料

取得税の支払い・所有者届出の提出

登記移転まで完了すると、物件の登記済権利書が届き、正式に買いたい山があなたの所有物件となります。山林購入後、山がある市町村役場に、森林の土地の所有者届出や国土利用計画法の届出を提出しなければなりません。書類の様式や提出先は地区によって異なりますので、事前に確認しましょう。

山林売却の手続き

まずは、所有山林の現状把握を。ブームといえど山林購入の希望者は少なく、なかなか売れない場合もあるため、事前にきちんと現場調査し資料を整えておきましょう。

次に売却方法を決めます。物件すべてを売る方法と、山林の木材だけ売る方法があります。個人で行うことも可能ですが、法的な手続きもあるので、不動産会社や仲介業者と媒介契約を結び一任する方が安心です。買い手が見つかり、売買契約や登記移転終了後は、引き渡しを行って売却手続き完了です。

山林売買の相場

山林売買の相場
山林売買の相場価格は、分類によって評価額は大きく異なります。森林の種類には、都市近郊林地・農村林地・林業本場林地・山村奥地林地の4つ。
山林の種類 相場(/1㎡)
都市近郊林地 1,000円~5,000円
農村林地 100円~1,000円
林業本場林地 ~100円
山村奥地林地 ~100円
上記はあくまでも参考です。
都道府県や公簿面積(登記簿に記されている地積のこと)、時事によって大きく変動しますので注意しましょう。また、山は評価額が宅地と比べて比較的低いため、固定資産税が安く済むケースほとんどです。

自分の山を所有したら?覚えておきたいデメリット

売却しづらい

山は宅地に比べて買い手も売り手も圧倒的に少なく、価格も振れ幅が大きいので、売却しにくくなることも多いです。価格も自分が買った時よりも安値になってしまうこともあります。

維持管理が大変

山林なので、自然災害が起こった時に、土砂崩れや水害で崩壊。イノシシやシカなどの獣害。これらは予測できませんし、対策も日々考慮しなければなりません。自分の山を維持するために管理費が定期的に必要になります。

建築物が建てられない!?

建築物を建てるには、所有土地の地目を山林から宅地に変更しなければならず、所在先の自治体に建築許可も申請しなければなりません。ログハウスや小屋など何かを建てたいと思ってもすぐに着工できませんので、あらかじめ注意しておきましょう。

まとめ

日々の喧騒から離れ、大自然の中でリフレッシュできるアウトドア。
ゆったりとした時間、壮大なロケーション、美しい山の幸を享受してくれる山林。憧れのプライベートフォレスト。「山を買う!」前には入念な下調べをして、どんなデメリットが起こるのかを想定しておきたいところです。
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