園芸作物とは?

  • 2022年9月13日
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園芸
栽培植物の中でも、野菜・果樹・花卉(かき)など、集約的な栽培によって生産されるものが園芸作物です。
園芸作物である野菜や果樹からはミネラル・ビタミン・食物繊維などが摂取でき、食事の副菜や志向食品として利用されています。
本記事では、園芸作物の特徴や、国内で生産されている主な園芸作物について解説します。

園芸作物とは

園芸作物とは、花卉(かき)や野菜、果樹といった農作物の総称です。
囲われた土地(園)で草木を育てる(芸)という言葉のとおり、園芸作物は、庭などの囲われた場所で育てられた植物のことを指します。
主穀作物、または食用作物と呼ばれるダイズ、ムギ、イネなどは、カロリーやタンパク質を摂取するための主食であるのに対し、園芸作物は食事の副菜または嗜好食品として利用することが多く、ミネラルやビタミンの供給源として、または食生活を彩る楽しみの1つとして利用されています。

園芸作物の特徴

園芸作物は集約的農業によって栽培・管理され、生鮮な状態で利用されるのが大きな特徴です。栄養面の機能としては、ミネラル・ビタミン・食物繊維の供給が挙げられます。
貯蔵性が乏しく、主穀作物のように主食として利用されることはほとんどありません。
花卉には切り花、鉢もの、花壇、植栽などがあり、冠婚葬祭や装飾、装身、贈答用など、さまざまな用途に利用できます。品種や色が豊富で、嗜好性が高い点も特徴の1つです。

国内で生産される園芸作物

国内で生産される野菜は90品目以上ありますが、日本原産のものは少なく、その多くは明治以降に中国や欧米から導入されたものです。
国内生産量が多い野菜としては、だいこん、キャベツ、たまねぎ、トマト、はくさい、にんじん、きゅうり、レタス、ねぎなどが挙げられます。
欧州と比較して半分以下の消費量である果実は、およそ130品目が国内で生産されており、野菜同様、その多くは海外から導入された品種です。
国内生産量が多い主な果実には、りんご、みかん、なし、ぶどう、かきがあります。
花卉に関しては、国内で生産されているおよそ6割は切り花です。主な品目はキク、洋ラン、ユリ、バラで、中でもキクは国内花卉産出額の17%を占めています。[注1]

園芸作物は集約的な栽培によって生産される野菜・果樹・花卉

園芸作物は栽培植物の中でも、野菜や果樹、花卉といった、集約的な栽培管理によって生産されるものを指します。
野菜や果樹は副菜や嗜好食品として利用され、ミネラルやビタミン、食物繊維を摂取することが可能です。一方、花卉は嗜好性が高く、装飾や装身の他、冠婚葬祭や贈り物などさまざまシーンで利用できます。

[注1]農林水産省:花きの現状について https://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/pdf/1912_meguzi_all.pdf
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