フローリングに布団を敷いても大丈夫?

フローリングに布団を敷いても大丈夫?
「布団は畳の上に敷くもの」そう決めつけていませんか?確かに、昔は畳の上に布団を敷くことが一般的でした。 しかし、近年は和室のない家も増えています。そのため、フローリングに布団を敷いて寝ている方も多くなっています。 今回は、フローリングに敷く布団について解説していきます。ぜひ、ご覧ください。

フローリングに布団を敷くメリット

フローリングに布団を敷くメリット
フローリングに布団を敷くメリットを大きく4つに分けて紹介します。

場所を取らない

布団はベッドと異なり、日中は場所を取りません。そのため、昼はお茶を飲んでくつろげる場にしたり、作業スペースにしたり、夜とは違った使い方をすることが可能です。

ベッドから落ちる心配がない

ベッドから落ちる心配がありません。小さなお子さんが寝るときも安心できます。 小さなお子さんがいると、落ちて怪我してしまう可能性もありますし、そうでなくても気になって深く眠れないということもあります。子供も親も怪我の心配をせずにぐっすり眠ることができます。

足腰が鍛えられる

布団は、ベッドと異なり毎日上げ下げする必要があります。そのため、足腰が鍛えられます。大変に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、半強制的に運動できるので体が衰えるのを防いでくれます。 また、起き上がるときもベッドの時より足腰にかかる負担が大きいです。 ベッドの場合だと、足を投げ出すだけで簡単に立つことができますが、布団の場合は起き上がるときに足腰の筋肉を使います。小さな差と思われるかもしれませんが、毎日積み重ねると筋肉の衰えを防ぐのは間違いなしです。 日本では、寿命に対する健康寿命の短さが問題になっています。 晩年、床の間で寝たきり状態になってしまうのを防ぐためにも布団の上げ下げを行いましょう。

清潔に使用できる

布団は、清潔に使用することができます。一方ベッドは、使用していると無自覚に湿気や汚れがたまってしまいます。 布団でも同じように汚れがたまりますが、天日干しすることが可能です。 しかし、マットレスをベランダに干すことは難しいです。布団は洗濯や天日干しなどを行えば、ベッドよりも清潔に使用することができます。 洗濯して清潔に使用できるというのはベッドにはない布団の良さです。

フローリングに布団を敷くときに注意すること

フローリングに布団を敷くときに注意すること
今まで、フローリングに布団を敷くメリットを紹介してきましたが、ここからは注意点を説明します。

底つきを感じないようにする

フローリングに布団を敷くときに一番気にしなければならない点は、底付きです。畳の場合は十分なクッション性を持っていますが、フローリングにはありません。そのため、薄い布団だと、床の硬さを感じてしまい快適に眠れないという可能性があります。 底付きを感じないようにするための改善策は2つです。
マットを床に敷く
クッション性のある素材をフローリングの上に敷き、その上から布団を敷くことで底付きを感じにくくなります。和室に近づけるには、畳マットなどを使用してもいいと思います。
厚く、反発性の小さい布団にする。
体が床から可能な限り離れることになるため、床の感触を感じにくくなります。 もちろん上記の2つをセットで行っても効果が期待できます。 底付きを感じてしまうと腰を痛めてしまう可能性もあります。毎日、快適に睡眠できるようにしましょう。

カビに注意する

また、カビへの注意も必要です。 カビは栄養・水分・温度・酸素があると繁殖します。しかし、この中の条件を一つでも抑えることができれば、カビの発生を防ぐことは可能です。 そして、これらの中で最も簡単な対策は、水分つまり湿気や湿度への対策です。 人は寝ている間にだいたいコップ一杯分の汗をかくと言われています。これが毎日積み重なるとカビが繁殖しやすくなります。 それを防ぐためにも定期的に天日干しなどをして風通しを良くして、湿気を逃がすことが大切です。

布団のカビ対策

布団のカビ対策
カビは、湿気を好みます。布団に湿気をこもらせないようにするのがカビ対策の基本です。 以下で詳しい布団のカビ対策のやり方を見ていきましょう。

敷きっぱなしにしないようにする

布団を敷いたままにしておくと、湿気が逃げずにカビが繁殖してしまう原因となります。 毎日、布団を敷いて片づけるというのは確かに大変な仕事です。しかし、敷きっぱなしにしておくとカビが繁殖し布団を使い続けることが難しくなります。 毎日、朝起きて布団を片づけて、夜眠る前に布団を敷きましょう。そうすることで、湿気がたまる時間を必要最低限にすることができます。

定期的に干しておく

布団を定期的に干すことも大切です。布団は、月に1度のペースで干しましょう。 また、天日干しをすることでカビるのを防ぐだけでなく、気持ちよく眠ることができます。 ただし、長時間強い日光にさらしておくと布団が傷んでしまう危険があります。 夏は片面1時間ずつ、合計2時間。冬は片面2時間ずつ、合計4時間程度を目安に天日干しを行いましょう。

すのこを敷いて通気性アップ

また、すのこを敷くことで通気性を良くしてカビを防止することができます。 通常布団には寝ている間に大量の汗が蓄積されますが、すのこを使うことで汗を吸収されないようにできるのです。 近年は、すのこベッドと呼ばれるものも存在しており、通気性を良くさせる道具として、様々な場面で利用されています。

除湿シートを敷く

防菌・防カビ済みの除湿シートを使うことで、湿気を多少取り除くことができます。湿気をためないのは、カビを防止するうえでとても大切なことです。 また、除湿シートを使うことで寝心地もよくなります。じめじめ感がなくなるからです。

い草や竹など、自然素材のマットレスを敷く

自然素材のマットレスは湿気を吸収する機能が備わっていることも多いです。そのため、直接フローリングの上に布団を敷くよりもカビが繁殖しにくくなります。

まとめ

フローリングに布団を敷いても大丈夫?
フローリングに布団を敷くことは、ベッドとは大きく異なる以下の4つのメリットがあります。
  • 場所を取らない。
  • ベッドから落ちる心配がない。
  • 足腰が鍛えられる。
  • 清潔に使用できる。
また、布団を使うときに一番気を付けなければならないことは、カビの繁殖です。 それを防ぐ主な手段は湿気をためないようにすることです。そのために、通気性を良くしたり、乾燥させたりする工夫が大切です。 お手入れもしっかり行いながら、現代の暮らしに合う形で布団を使い続けていきましょう。
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