
襖の「引き手」は時間とともに錆びてしまうことも多いので、おしゃれな引き手に交換したいと考える方も多いでしょう。しかし頑丈に取り付けてある引き手、どのように交換するのでしょうか。もしかすると襖ごと取り替えが必要なのでしょうか。
この記事では、そんなお悩みを抱える人向けに、引き手の交換方法や種類、そして交換時の価格相場について解説しています。スムーズに襖の引き手をリメイクおよび業者依頼するために、ぜひチェックしてみてください。
この記事では、そんなお悩みを抱える人向けに、引き手の交換方法や種類、そして交換時の価格相場について解説しています。スムーズに襖の引き手をリメイクおよび業者依頼するために、ぜひチェックしてみてください。
目次
家で襖の引き手を交換する方法

自宅の襖を、次のような目的でDIYしようと考えている方も多いでしょう。
- ・襖に壁紙を貼るので、一緒に引き手をリメイクしたい
- ・引き手が劣化してきたので、新しいものに交換したい
- ・今の引き手が地味なので、おしゃれなものに交換したい
準備する物
まずは引き手交換のアイテムを用意していきましょう。必要なものは次の通りです。
- ・交換用の引き手
- ・軍手(ケガ防止用)
- ・マイナスドライバー
- ・消しゴムもしくはペットボトルキャップ
- ・ニッパー
- ・かなづち
手順
前項の準備が完了したら、実際に既存の引き手を取り外し、新しい引き手に交換していきましょう。交換の手順は3ステップで簡単に完了できるので、交換に合わせてチェックしてみてください。
1.襖紙と引き手の間にマイナスドライバーを差し込む
襖に取り付けられた引き手は、釘でスキマができないように取り付けてあるので、マイナスドライバーなど表面が平べったくなっている金具を用いて、襖紙と引き手にスキマを作ってあげましょう。マイナスドライバーがある程度中に入るくらいのスキマが作れたら、襖紙とマイナスドライバーの間に緩衝用として消しゴムやペットボトルキャップを挟み「てこの原理」を利用して引き手をもち上げましょう。
このとき、襖紙は強度が高くないことから、強い力を入れると破れたり削れたりする場合があります。強引にスキマをつくろうとすると、襖紙の交換が必要になるので、丁寧にスキマを作っていくのがオススメです。
このとき、襖紙は強度が高くないことから、強い力を入れると破れたり削れたりする場合があります。強引にスキマをつくろうとすると、襖紙の交換が必要になるので、丁寧にスキマを作っていくのがオススメです。
2.引き手が浮いたらニッパーで釘を引き抜く
引き手が浮いてくると、一緒に打ち込まれた釘が緩んでくるので、ニッパーを使ってすべての釘を引き抜きましょう。このとき、抜き終わった釘はゆがみや錆びがある場合もあるので、新しい引き手に流用しないように注意してください。
3.新しい引き手を襖にはめ込む
既存の引き手をキレイに取り除くことができたら、同じ位置にリメイク用として購入した新品の引き手を取り付けましょう。取り付け方は外し方の逆順です。引き手の位置が決まったら、かなづちを使って縁部に設けられている穴に釘を打ち込みます。これで引き手のリメイクが完成です。
襖の引き手種類

襖のリメイクを「検討中」だという方もいるはずです。このとき、リメイクではどのような襖の引き手が利用できるのでしょうか。
ここでは交換用に利用できる引き手の種類について、その特徴を紹介します。どのようなリメイクができるのかイメージを膨らませるために確認していきましょう。
ここでは交換用に利用できる引き手の種類について、その特徴を紹介します。どのようなリメイクができるのかイメージを膨らませるために確認していきましょう。
木字引手
木字引手とは、木製の引き手のことです。形状も様々なものがあり、でっぱりを持つ木字引手や、くぼみを持つ木字引手など種類も豊富に用意されています。木字引手は、和風だけでなく洋風な雰囲気との相性が良く、襖紙自体をリメイクすることに合わせて利用されることが多くあります。近年では、デザイン性に富む幾何学的な形状や、縁部にかわいい装飾が施された木字引手も登場しているので、サイズ感を確認しつつ気になるものを探してみてください。
金物引手
金物引手とは、金属製の引き手のことです。木字引手に比べて耐久性に優れ、カラーバリエーションも豊富に用意されています。ただし、防錆処理がされていない金物引手を選んだ場合、湿気が多い住宅では短期間のうちに錆が発生してしまう場合があるので注意です。金物引手は加工しやすいという特徴があるため、木字引手よりも豊富な種類が提供されています。
その他の引手
実は引き手、既製品や市販品を見るだけでも1000種類以上の種類が提供されています。和風の引き手はもちろん、洋風の引き手も数多く販売されているので、簡単に好みの引き手を見つけることができるでしょう。
例えば、木字引手や金物引手以外にも、次のような素材を使ったものが選択できます。
例えば、木字引手や金物引手以外にも、次のような素材を使ったものが選択できます。
- ・プラスチック
- ・陶器
襖の引き手の相場はいくら?

襖の引き手を単体で購入する時、いったいどれくらいの金額になるのでしょうか。結論、大量生産されている引き手は「安価」で購入でき、デザイン性や仕上げにこだわられた引き手の場合は「高額」になることを知っておきましょう。
従来、古くから利用されてきた引き手は、職人の手により1つずつ作られていくのが一般的でした。しかし、生産の機械化によって安価な引き手が登場し「大量生産品」と「職人のこだわり品」の2つに分かれたのです。このとき、価格相場のイメージは次のようになります。
従来、古くから利用されてきた引き手は、職人の手により1つずつ作られていくのが一般的でした。しかし、生産の機械化によって安価な引き手が登場し「大量生産品」と「職人のこだわり品」の2つに分かれたのです。このとき、価格相場のイメージは次のようになります。
- ・大量生産品の場合は安いものだと数百円/個~
- ・職人によってつくられる引き手の場合だと数千円/個~
業者に襖の引き手を交換してもらう場合の相場

この記事では、引き手の交換の手順を紹介しましたが、なかには自身でリメイクせずに業者を利用したいと考える方もいるでしょう。このとき、業者利用に必要な引き手交換の価格相場は「引き手料金+人件費」を考えておくと計算しやすくなります。まず参考として、襖自体の張り替えを行う場合、1面あたり2,500~3,000円で施工してもらえます。
(通常グレードの襖の場合)これに対し、引き手交換は簡単かつ当日中に終わらせることも可能ですので、襖張り替えよりも簡単です。そのため、1面あたり1,000円程度と見積もっておけばある程度の予算を予想することができるでしょう。
(通常グレードの引き手の場合)ただし、交換箇所が極端に少なかったり、引き手のグレードが高いものを選んだりすると、価格が大きくなる場合があります。条件によっては、金額の前後があることを把握しておきましょう。
(通常グレードの襖の場合)これに対し、引き手交換は簡単かつ当日中に終わらせることも可能ですので、襖張り替えよりも簡単です。そのため、1面あたり1,000円程度と見積もっておけばある程度の予算を予想することができるでしょう。
(通常グレードの引き手の場合)ただし、交換箇所が極端に少なかったり、引き手のグレードが高いものを選んだりすると、価格が大きくなる場合があります。条件によっては、金額の前後があることを把握しておきましょう。
まとめ
以上、襖の「引き手」の交換について、交換手順や種類、相場についてご紹介しました。簡単3ステップで交換できることはもちろん、ホームセンターなどで購入できる道具があれば自分でリメイクできます。もし交換費用をできる限り抑えていきたいなら、業者を利用せず自分でリメイクしてみてはいかがでしょうか。ただし、自分での取り換えが難しそうだというなら、業者に依頼することもできるので、使いやすい方法で引き手を交換してみましょう。
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