簡易床の間に最適!置き床について

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自宅リフォームで、新たに「床の間」を作りたいと考える方も多いでしょう。しかし、建物の構造によっては基礎から工事をやり直す必要があり、高額な工事費用がかかってしまいます。。そこで、部屋にある程度の広さがあるなら、簡易床の間として便利な「置き床」を利用してみてはいかがでしょうか。

この記事では、置き床の特徴やあると便利な機能、床の間のマナーについて詳しく解説しています。施工コストを最小限に抑え、簡単に床の間を導入できるので、ぜひ各項目をチェックしてみてください。

置き床(おきどこ)とは?

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置き床(おきどこ)とは、床の間の構造のひとつです。床の間は、室内の一部に奥行きを持たせて掛け軸や置物を配置するのが一般的です。これに対し、置き床は、既存のスペースに専用の「置き床のインテリア」を設置して簡易床の間をつくり出すことができ、次のような魅力を持っています。
  • ・自由に移動できる
  • ・後付けで床の間を準備できる
  • ・インテリアとしても使える
床の間は、昔ながらの建物や和室のある住宅のみに設置されるものだと思われがちですが、最近では置き床に利便性を感じ、自宅に設置する方が増えています。工事不要で設置できることから、現代において人気を集める床の間です。

置き床が必要とされる理由

床の間という文化が生まれた当初、この場所は「位が高い訪問者」に座ってもらうための場所でした。しかし、時代の流れとともにその文化がなくなり、現代では掛け軸や置物を飾る場所へと変化しました。これを背景に、近年では床の間を設けない住宅が増えています。ですがそれとは逆に、次の理由から建築後に床の間を設けたいという人が出てきています。
  • ・人を招くことが多いから床の間が欲しい
  • ・骨董品などの置物を飾るために床の間が欲しい
  • ・年間行事の時だけ床の間を準備したい
現代の住宅が抱える床の間がないという問題にぴったりな「後付け」できる床の間なので、なかには建築後に設置を考える方が増えています。

おしゃれな置き床

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以前までの置き床は、シンプルな厚めの木板のような見た目をしていました。しかし最近では、時代の流れとともに、おしゃれなデザインの置き床が登場しています。設置スペースにぴったりの置き床があることはもちろん、二重構造になっている置き床や段差付きの置き床など、バリエーションに富みます。また、利用されている木材の種類も異なり、選ぶ種類によって芳香性に違いがあるのも特徴的です。
  • ・ケヤキ材
  • ・ヒノキ材
  • ・黒柿材
他にも塗装方法に違いがあり、塗料の重ね塗りの度合いによって色味が変化し、部屋との相性が決まってきます。置き床がどのような色合いなのか確かめつつ購入する置き床を検討するのがオススメです。

既存の床の間に置き床を設置する場合も

置き床は、床の間を持たない住宅で利用されるインテリアだと思われがちですが、既存の床の間に置き床を設置して、おしゃれな演出が生み出せることをご存じでしょうか。

例えば、床の間のスペースに置き床を設置し、その上に花瓶やお皿などの置物を設置する。すると、見てもらいたいものの高さを変更でき、目線の誘導ができます。これは、床の間に小さな置物をひとつ配置するときに利用される配置方法であり、余白ができる寂しさが無くなります。床の間の高さ調整にも利用できるインテリアですので、床の間のあるなしに関わらず、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

収納付き置き床だとなお嬉しい

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置き床の導入を検討しているなら、収納機能をもつ置き床を選んでみるのがオススメです。自由に移動できる床の間ではありますが、ある程度の幅を取ることから、ただ置物を飾るだけでなく、収納機能があると便利です。もし和室に置き床を設置するなら、次のような用途で収納付き置き床を選んでみてはいかがでしょうか。
  • ・仏間用にお線香やロウソク、マッチなどを収納
  • ・おもてなしの道具としてコースターや茶葉、コップなどを収納
この時注意してほしいのが、置き床の種類によって収納スペースが異なることです。まずは設置場所と収納したいものを考えてから、収納付き置き床を選んでみるといいでしょう。

床の間のマナー

床の間のマナーの画像
どんな場所にでも置き床が設置できると言いましたが、設置する場所は、宗派やマナーによって決められたルールである次の条件を参考に選んでいくのがオススメです。
  • ・仏間の反対側には設置しない
  • ・部屋の下座に設けない
  • ・関係のない物を飾らない
  • ・物置にしない
ご先祖さまや訪問者の失礼に当たらないように、ひとつずつ見ていきましょう。

仏間の反対側には設置しない

床の間は、位が高い訪問者(当時は貴族や豪族など)に座ってもらう場所であることから、上座として利用されてきました。つまり、床の間の反対側は下座となり、位が低い人が座る場所として利用されます。もし下座に仏間がやってくると、ご先祖様を低い立場として見てしまうことから、宗教的にもマナーが良いとは言えません。すでに仏間が設けてある場合には、その反対側に床の間を設置するのではなく、対角線上から外れた位置に置き床を設置するように検討してみてください。

部屋の下座に設けない

部屋によっては、すでに奥側が上座、手前側が下座だと決まっている場所もあります。もし、部屋の構成を大切にされているなら、床の間はできる限り入り口側に配置しないように注意してください。床の間は位が高い人が座る場所であることから、部屋の構成を考えれば奥側に設けるのが理想的です。置き床や部屋のレイアウトを考える場合には、どの位置にだれが座るのかを意識して設置場所を考えてみましょう。

関係のない物を飾らない

床の間には、できる限り関係のない物を飾らないように注意しましょう。たとえば、日用品や生活用品を置くのはマナー違反ですし、ごちゃごちゃに並べるのも良いとされていません。基本的に飾ってよいものは、訪問者が見て喜んでくれるものだけです。
次に示す品が配置されることが多いのでご参考下さい。
  • ・お皿
  • ・花瓶
  • ・工芸品
大切なのは「和」という空間を崩さない品を選ぶことです。なかには家宝や珍しいものを飾る家庭も多くあります。

物置にしない

床の間は長い歴史のあるおもてなし文化の象徴ともいえるスペースです。つまり、家の中でもかなり重要な場所という意味があるので、この床の間をないがしろに扱わないよう注意しましょう。例えば、置き床を次のような場所として利用するのは必ず避けましょう。
  • ・段ボールや古着などを置く収納スペース
  • ・ペット用品(トイレやケージ)を並べるスペース
  • ・ゴミ箱の設置
床の間を大切に扱わないことは「家の主を蔑ろにする」という意味になります。置き床を設置したら必ず清潔に保ち、物置のような状態にしないよう心がけましょう。

まとめ

以上、床の間のひとつである「置き床」の特徴やおしゃれな置き床のポイント、そして床の間のルール・マナーについて解説しました。洋風文化の流入によって、現代日本は和室の数が激減しています。そのような中、人をおもてなしするために簡易床の間の必要性を感じるのなら「置き床」の利用が便利です。収納付き置き床など、使いやすいインテリアが多数販売されているので、興味をお持ちの方はこの機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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