和室の壁をおしゃれにリフォーム。塗り替えの方法と注意点は?

  • 2022年9月20日
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和室の壁が古くなり、リフォームを検討している人も多いでしょう。このとき、和室壁塗り替えをDIYで実施したいなら、壁の特徴や塗り替え方法を理解しておくのがオススメです。

この記事では、和室によく使われている壁材の特徴や塗り替え方法、注意点についてまとめています。これから和室の壁をおしゃれにリフォームする予定があるなら、DIYに失敗しないためにもぜひチェックしてみてください。

壁の構造に注意しよう

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伝統ある古い日本家屋は木造住宅である場合が多く、その構造には柱と壁の接合構造を意味する「木造軸組み工法」が利用されています。この構造は、住宅によって次の2種に分けることができます。
  • ・真壁(しんかべ)
  • ・大壁(おおかべ)
上記2つの大きな特徴は、壁の中に柱を埋め込んでいるか、いないかという部分にあります。和室の壁をおしゃれにリフォームするときに重要なポイントですので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

真壁(しんかべ)

真壁とは、壁と壁を柱で隔てた構造のことであり、和室内を構成する柱の間に独立した壁が設けられます。主に柱部と壁部には凹凸ができており、真壁の場合には柱から柱までの空間ごとに壁のリフォームが必要です。メリハリのあるデザインが特徴的であり、多くの日本家屋では、木材をむき出しにした真壁構造が採用されています。

大壁(おおかべ)

大壁とは、柱を壁の中に埋め込み一面を壁とする構造のことです。この構造は洋風の建物で利用されている場面が多く、アパートやマンションの他、モダン住宅のほとんどは大壁構造となります。凹凸がなく一面すべてが壁であることから、壁のリフォームが簡単で費用や手間のコストを抑えられる特徴を持ちます。和室で利用されているパターンは少ないですが、和洋折衷式の和室で用いられていることが多くあります。

和室によく使われている壁材

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和室の壁をリフォームするときは、既存の壁の表面を剥がし、下地材をむき出しにしたうえで新たに塗り替えを行うことが多くあります。このとき、和室特有の壁材として利用されているのが次の通りです。
  • ・砂壁
  • ・繊維壁
  • ・聚楽(じゅらく)壁
それぞれ使われている材料や見た目、触感が異なります。ひとつずつ特徴を見ていきましょう。

砂壁

砂壁とは、砂と糊を練り混ぜたものを壁に塗り付けてつくる壁材です。自然の砂が利用されていることから黄色味がかった見た目が特徴的で、表面は、砂の粒子によってザラザラとした触感を持ちます。砂壁は、和室で頻繁に利用されている壁材であり、古い日本家屋の多くは砂壁構造のまま残っているものが多くあります。

また、材料が砂と糊だけであることから、衝撃や摩擦によって砂分がポロポロと剥がれてしまう特徴を持ちます。ただし、材料がシンプルであることから、補修などのメンテナンスが簡単であり、DIYで利用しやすいという魅力があります。

繊維壁

繊維壁とは、自然の植物から採れる麻や綿繊維の他、人口繊維と糊を練り混ぜ、壁に塗り付けてつくる壁材です。細かい繊維が糊によって固められ、壁上に何重にも塗り重ねられるため、時間が経ち固まると繊維特有のフワフワした触感を感じることができます。繊維壁は、利用する繊維によって色味や触り心地などが変化するため、中には色味の良い繊維を加えておしゃれな壁色を表現する和室も多数あります。こちらの壁材も砂壁同様、耐久性に劣る材料であることから、定期的にメンテナンスを行う必要があります。

聚楽(じゅらく)壁

聚楽壁とは、粒子の細かい土と糊を練り混ぜたものを壁に塗り付けてつくる壁材です。土特有の茶色~赤色をした見た目が特徴的であり、地域で採れる土の成分の違いによって色味が少しずつ異なります。

従来、日本家屋は土と藁などを練り込んだ土壁構造の下地が設けられている場合が多く、その表面仕上げとして聚楽壁が用いられてきました。そのため、既存の壁が土壁であれば、その上から直接、聚楽壁を塗りつけられるメリットがあります。また聚楽壁に利用されている土は時間が経ち乾燥することによって強度が高まります。他の壁材に比べて高い強度を持つこと、また防火性に優れることも含めて木造住宅の多くで土壁が利用されています。

和室壁の塗り替え方法と注意点

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和室壁は、前項でご紹介した壁材で塗り替えることができます。それとは別に、雰囲気をがらりと変えた塗り替えを行いたいなら、以下3項目の塗り替え方法が利用できることを知っておきましょう。
  • ・塗料
  • ・漆喰(しっくい)
  • ・珪藻土(珪藻土)
それぞれの素材の特徴や塗り替え方法、そして利用時の注意点を詳しくご紹介します。

塗料で塗装

壁の色味を変更して明るいカラーリングにしたいなら「塗料」を使って塗り替えるのがオススメです。塗料は様々な色味のものが販売されていることから、自由自在に和室の色味を変更できます。

塗料を塗るときには、既存の壁材の上書きして塗ることができません。そのため、一度下地材までむき出しにしたうえで塗料を塗りこんでいきましょう。もし下地材に塗料が付着しづらい土壁やモルタル・コンクリートが用いられているのなら、下塗りとして塗料が色落ちしなくなる「石膏プラスター」「シーラー」などを塗りましょう。

また、塗料の色ムラを無くしきれいな発色にしたいなら、中塗り・上塗りという風に、合計2回塗料を塗るのがオススメです。併せて塗料選びを行う際には、無香料の塗料を選ぶように注意しましょう。なかには臭いが和室に充満しやすい塗料も販売されているのでパッケージを確実にチェックしてください。

漆喰(しっくい)で塗り替え

既存の壁を真っ白に仕上げたいのなら「漆喰」で塗り替えるのがオススメです。漆喰とは消石灰を主原料とした壁材のことであり、真っ白な見た目が特徴です。塗り替え方法は塗料と同じように、下地材をむき出しにした状態で「石膏プラスター」「シーラー」で下塗りを行い、その上から漆喰を塗り重ねていきます。

漆喰は塗り方によって模様を付けられるのが特徴的です。このとき、漆喰は一度固まってしまうと新たに上書きしてなじませるのが難しいので、塗り始めたら全面の塗り替えが完了するまで手を止めないように注意してください。

珪藻土(けいそうど)で塗り替え

梅雨の時期をはじめ、年中ジメジメとした空気がこもる家に住んでいるなら「珪藻土」を壁材に利用するのがオススメです。珪藻土は植物性プランクトンの化石を主成分とした材料であり、高い吸水性を持っています。足ふきマットや水場などに利用されることが多く、じつは壁材の材料として粉末タイプの珪藻土が販売されているのです。

塗り替え方法は他の壁材と同様であり、塗り替え後は室内にたまった余分な湿気を吸収し、さっぱりした空間を作り出せます。ただし、他の素材に比べて耐久性に劣り、少し粉っぽい壁になることから定期的なメンテナンスが必要です。多くの長所を持ちますが、一部短所が目立つので注意して選びましょう。

まとめ

以上、和室の壁をおしゃれにリフォームする方法として、複数の塗り替え方法と注意点について解説しました。利用する壁材によって見た目や強度、効果などに違いがあるので、塗り替える材料を選ぶ前に目的を明確にすることが大切です。近年ではDIYの流行によって、いろんな場所で壁材の材料が手に入るので、ぜひこの機会に壁のリフォームにチャレンジしてみてください。
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