和室の収納術。押し入れや床の間を上手に活用しよう!

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自宅にものが増えてしまい、収納場所を検討している人もいるはずです。もし自宅に和室があるのなら、押し入れや床の間を上手に活用して収納スペースを確保してみてはいかがでしょうか。

この記事では、簡単に始められる収納術と収納時の注意点を解説しています。収納次第で沢山のものが整理できるので、無駄なスペースを作らない効率的な収納方法を覚えていきましょう。

和室の押し入れ収納

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まずは、和室の「押し入れ」を利用した収納術を3つ紹介します。
  • ・つっぱり棒を活用する
  • ・襖を外してオープン収納
  • ・ケースやラックを上手に活用
ただ押し入れに物を積み重ねるのではなく、収納道具を使うことによって収納できるものを増やせます。押し入れの収納性を高めるためにも、ひとつずつ見ていきましょう。

つっぱり棒を活用する

「洋服が増えすぎたから収納場所が欲しい」と考えた時、スーツやドレスのように織を付けたくない洋服は、吊り下げて収納する必要があります。このとき、和室に吊り下げて収納するスペースを作ることはできないと思われがちですが「つっぱり棒」を利用することで、簡単に吊り下げ収納スペースが作れることを知っておきましょう。壁と壁に押し込むようにつっぱり棒が取り付けられるので、工事や釘の打ち込みは必要ありません。つっぱり棒は、次のような場所で比較的安価で手に入れることができます。
  • ・ホームセンター
  • ・ネットショップ(ECサイト)
また、つっぱり棒を使う時に大切なのが次のポイントです。
  • ・押し入れの幅とつっぱり棒の長さを考える
  • ・吊り下げるアイテムから耐久性や耐荷重を決める
上記ポイントを押さえてつっぱり棒選びができれば、長期間ずり落ちることがない収納場所を確保できます。

襖を外してオープン収納

和室をおもてなしの場所として利用する機会が減り、半プライベート空間になっているのなら、収納スペースを増やすために襖を外して「オープン収納スペース」を確保してみてはいかがでしょうか。和室の収納でネックになるのが「襖」という収納の境界です。なかには押し入れのスペースよりも大きなものを収納する必要があるご家庭も多いはずです。そのようなときには襖を外すことによって収納スペースを広げられます。
  • ・収納スペースがあと少しだけ足りない
  • ・襖を開くと押し入れの中身が崩れ落ちてしまう
という時には、事前に襖を外して収納しやすい環境を準備しておくのがオススメです。

ケースやラックを上手に活用

和室の押し入れに、洋服や小物、他にもお祝いの品など、色んな用途のものを収納しようと考える人もいるはずです。それなら、押し入れの中にケースやラックを設置して、1つの押し入れで、分割収納できるスペースを作ってみてはいかがでしょうか。例えば、押し入れの中にラックと多段ケースを設置したとします。すると、ラックには読まなくなったマンガ、ケースの上段には使う頻度が少ない道具、ケースの下段にはシーズンオフの洋服を収納することができるのです。押し入れという1つの空間に複数の収納スペースを作れば、ムダのない収納ができます。ホームセンターやインテリアショップで収納道具であるケースやラックが見つかるので、ぜひ活用してみてください。

下段はキャスター付きのケースやラックがおすすめ

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なかには横軸に柱が設けられ、上段・下段という風に押し入れのスペースが分けられているご家庭も多いでしょう。そのようなとき、下段のものを取り出すためにしゃがみ込まなければならず、足腰に負担がかかります。
そこでおすすめなのが、下段の収納であればキャスター付きのケースやラックを設置するという収納術です。簡単にスライドできるキャスターがあれば、押し入れから引っ張り出してからものが取り出せます。また、奥行きのある押し入れであれば、キャスター付きのケースやラックの裏にもうひとつ収納スペースを作ることができるので、空間を上手く活用してみてください。

押し入れ収納時の注意点

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押し入れの収納術を使う時には、3つのポイントに注意してください。
  • ・収納する物に合わせて場所と収納道具を選ぼう
  • ・取り出す時のことまで考えて収納する
  • ・定期的な換気
快適に利用できる収納スペースを作るためにも、ひとつずつ見ていきましょう

収納する物に合わせて場所と収納道具を選ぼう

押し入れに収納道具を設置して収納スペースを作るなら、事前に押し入れのサイズを測っておきましょう。サイズを把握していない状態で収納道具を購入すると、道具自体が入らなかったりスキマが出来てしまうことがあります。最近では、スマホのカメラ機能を使って簡単に3D計測が利用できるので、ケースやラック、つっぱり棒といった収納道具を購入する前にどれくらいの収納スペースが確保できるのかチェックしておきましょう。

取り出す時のことまで考えて収納する

押し入れに奥行きがある場合、奥側と手前側で2段階の収納が可能です。しかし、ただ収納するだけではなく、取り出すときのことを考えて収納計画を立てないと、収納物が押し入れの化石になってしまう場合があります。とくに奥側のものは取り出しづらいので、キャスター付きの収納道具を利用するのがオススメです。取り出す頻度が小さいものほど忘れ去られてしまう場合があるので注意しておきましょう。

定期的な換気

日本という高温多湿な環境で収納を行う場合には「換気」を欠かさず行うことが大切です。とくに空気の通りが悪い押し入れなどは、湿度の逃げ道がないのでカビやハウスダストが発生しやすい環境となります。昼間は襖を開けた状態にするなど、定期的に換気を行って空気の通り道を作れば、収納したものを傷ませることなく、長期間収納ができます。

床の間を収納スペースとして活用

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つづいて和室の「床の間」を収納スペースに活用する2つの収納術を紹介します。
  • ・つっぱり棒を活用する
  • ・棚やラックを活用する
収納方法に押し入れと大きな違いはありません。その中でも気を付けたいポイントなどを中心に解説します。

つっぱり棒を活用する

床の間も「つっぱり棒」を利用することで、吊り下げ型の収納スペースを確保できます。このとき、床の間はすでに開けた場所にあることから、そのまま吊り下げた状態にするのは外から丸見えです。また、埃を被る可能性があります。もし洋服掛けなどを想定したつっぱり棒の利用であれば、目隠しも含めて「埃よけの布」などを上から被せるのがオススメです。

棚やラックを活用する

床の間にも棚やラック、またケースなどが設置できます。複数のものを収納するときにはかなり便利なスペースですが、収納スペースを作るときには次のことに注意しましょう。
  • ・床の間の小上がり(段差)
  • ・飾り物
まず床の間の種類によっては、段差が付いている場合があります。なかには収納道具を設置する際に段差が邪魔になることもあるので、事前に段差までの距離を測っておくのがオススメです。また、床の間に掛け軸や花瓶といった飾り物を置いているのなら、収納道具の設置で傷つけないように注意しましょう。床の間を大幅に収納スペースとして利用するのなら、事前に飾り物を片づけておくのもオススメです。

まとめ

以上、和室を利用した収納術として、押し入れと床の間の収納方法と注意点について解説しました。訪問者のおもてなしに利用する和室ですが、近年では利用頻度が減ってきています。すでに押し入れや床の間を使う機会がなくなっているのなら、これらの場所を活用して収納スペースを作ってみるといいでしょう。安価で手に入る収納道具を使って簡単にDIYできるので、この機会につっぱり棒や棚、ラックを準備してみてはいかがでしょうか。
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