和室の上敷きの種類と役割や特徴と敷くときの注意点

上敷きってどんなもの?
みなさんは、上敷きをご使用になられていますでしょうか。 上敷きとは、畳表に畳縁を付けただけの敷物です。そのため、畳とは似て非なるものであるとご理解頂きたいと思います。また、上敷きは茣蓙とも呼ばれることがあります。 上敷きを敷くことによりさまざまなメリットもありますので、和室を快適に長く使用するためのアイテムとしてもおすすめとなっています。 本記事では、上敷きについて詳しくご説明したいと思います。

上敷きの役割と特徴

上敷きは、い草を使用した敷物となっています。フローリングなどの上に敷くことによって、洋室でも和室と同様に畳の温かみを感じることができます。また、畳の上に上敷きを敷くことによって、畳への直接的な損傷などを抑える役割もありますので、畳カバーとしての効果も期待できます。 上敷きは、畳同様に両面使用することができます。そのため、片面が汚れてしまったとしても裏側を使用することで長く上敷きとして使用することができますので、畳の張替えを想定すると非常に安価に使用することが可能です。畳カバーとしての役割も大きいので、日当たりの良い和室などでは畳の日焼けが発生しますが、それらを抑制する効果も期待できます。

また、上敷きは敷物であるため使用しないときは丸めて保管することによって収納スペースを大きく必要としません。夏場だけの使用など、シーズンによって使用の有無を決める使用環境などにおいては収納方法も重要な要素となって来ます。そのため、保管スペースを大きく必要としない上敷きは持ち運びにも優れており非常に便利なアイテムとなっています。 畳カバーとしての要素も強いため、大切なお客様を招いたりするときには上敷きを撤去して畳でお出迎えをして、日常的な使用には上敷きを敷くといった使い方もできます。

上敷きの種類

上敷きには、いくつかの種類があります。そのため、ご使用になられる環境によって種類を選ぶこともできますし、和室のイメージに合わせて選ぶこともできます。 ここからは、上敷きの種類について詳しくご説明したいと思います。

無地

上敷きと聞くと、一般的には無地のものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。畳表に畳縁を取り付けて構成されています。私たちが一般的に目にする畳と同様のデザインとなっており、白表とも呼ばれています。

柄物

柄物は、さまざまなデザインを模している上敷きであり、花ござとも呼ばれています。 花ござは、染めい草を使用して鮮やかに仕立てたものであることが大きな特徴となっています。そのため、デザイン性に優れている傾向にあり一般的な畳のデザインとは一線を画するものもたくさんありますので、洗練された上敷きとして人気を博しています。

い草ラグとの違い

上敷きの概念とは、い草で構成されたラグカーペットとなっています。そのため、上敷きもい草ラグもい草を主材料として構成されていることに変わりはありません。 厳密に表現すると、上敷きとは上述したように畳の上に敷くことを想定した使用用途となっています。畳カバーとしての位置づけが強いと言えるでしょう。一方、い草ラグはフローリングなどで構成されている洋室に敷くことを想定した使用用途となっています。 このように、製品の構成は同様となっていますが使用用途によって名称が違うとご認識いただきたいと思います。

こんな方におすすめ!

上敷きは、畳カバーとして使用することができますので畳を長持ちさせることができます。また、汚れてしまうと畳は交換するのが大変ですが、上敷きであれば汚れてしまっても手軽に交換することもできるのです。 また、上敷きはい草を使った製品も多く販売されています。い草には、消臭効果や調湿機能などさまざまな付加価値があります。このように、上敷きを使用することによって部屋を清潔に使用することができますので、きれい好きの方には非常におすすめの製品となっています。

上敷きを敷くときの注意点

上敷きを敷くときの注意点
上敷きを敷く際に、最も注意しなければいけないのがサイズです。サイズが違うと、せっかくの上敷きも効果を発揮することができません。 上敷きのサイズとは、1畳や2畳といったサイズで表記されていることが多くなっています。しかし、同じ1畳であっても江戸間と本間といった地域別で畳のサイズが異なります。そのため、部屋が6畳だとしても上敷きの6畳と同様とは限らないため注意が必要です。サイズ選びを失敗しないためにも、部屋の大きさをセンチ単位程度の精度を持って計測することをおすすめします。そうすることによって、実際の部屋の大きさと上敷きの大きさが同じかどうかを定数的に判断することが可能です。 なお、畳のサイズには大きく3つに分類す目ことができます。 1つ目は、関東圏を中心として使用されている江戸間です。2つ目は、中部圏を中心として使用されている中京間です。3つ目は、西日本圏を中心として使用されている本間です。なお、本間は京間とも称されることがありますので注意が必要です。 これらのサイズを理解し、適切な上敷きのサイズを選んでいただきたいと思います。なお、どうしてもぴったりのサイズが見つからない場合においては、多少の経費は掛かりますがオーダーメイドとすることも視野に入れるのも良いでしょう。 また、上敷きを実際に設置するときにもいくつか注意点があります。 まず、敷く前に上敷きの裏表を確認するようにしましょう。裏表を確認方法は、縁の折り返しや縫い目が確認できる方が裏側になります。あるのが裏になります。 畳の中心に上敷きを敷いてください。上敷きを敷くときは、単純に敷くだけではずれてしまうことも想定されます。そのため、上敷き中央部を仮止めをして抑えることによってずれ防止を施します。縁を持って引っ張ることによって皺を伸ばすことができます。この時、縫い目を持ってしまうと破れてしまいますので注意が必要です。その後、下側を仮止めしたあとに本止めを行うようにしましょう。

まとめ

上敷きってどんなもの?
ここまで、上敷きについて説明させて頂きました。 上敷きを選ぶ時は、サイズの違いに注意しなければなりません。また、産地によっても特徴がありますので、どこで作られているのかも重要なポイントとなっています。 今後、上敷きの使用をご検討される方にとって本記事が少しでも一助となったのであれば幸いです。
無効化する