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布団のダニ対策|布団乾燥機・掃除機・洗濯で減らす方法と増やさないコツ

朝起きると鼻がむずむずする、布団に入るとくしゃみが出る。その原因のひとつが、布団にすむダニです。布団は人の汗と体温で暖かく湿りやすく、エサになるフケやアカも集まるため、ダニにとって居心地のよい場所になります。
布団のダニ対策は「熱で減らす」「死骸とフンを取り除く」「増えにくい環境をつくる」の3つを組み合わせるのが基本です。どれかひとつだけでは十分な効果が出ません。
この記事では、ダニが増える条件と、布団乾燥機・掃除機・洗濯・湿気対策の具体的なやり方、防ダニ寝具の選び方までをまとめました。

布団にいるダニの種類と害

多いのは刺さないダニ

家の中で多く見つかるのは、ヒョウヒダニ(チリダニの仲間)などの体長0.3mmほどのダニです。千葉市保健所によると、ヒョウヒダニは皮膚を刺したり血を吸ったりすることはないと考えられています。
問題になるのはアレルギーです。ヒョウヒダニの生体や死骸、フンを吸い込むと、小児ぜん息などのアレルギー疾患の原因になることがあります。

本当に厄介なのは「フン」

愛知県衛生研究所によると、ダニのフンは小さく、乾燥するとさらに小さくなって空中に浮遊するため、気管に入りやすくなります。しかもアレルゲンとしての働きは、生きたダニや死骸よりもフンのほうが高いとされています。
つまり、ダニを死滅させるだけでは不十分で、死骸とフンを取り除くところまでがダニ対策です。

刺されてかゆいならツメダニ

家の中で人を刺すダニとして知られるのがツメダニです。ツメダニは体長0.5〜0.8mmほどで、ほかのダニやチャタテムシの体液を吸って生きています。偶発的に人の皮膚を刺し、かゆみの原因になることがあります。
エサになるヒョウヒダニなどが増えると、ツメダニも増えることがあります。ヒョウヒダニを減らすことが、ツメダニ対策にもつながります。

ダニが増える条件

愛知県衛生研究所によると、ヒョウヒダニは温度20〜30℃、湿度60%以上(最適は60〜80%)でよく繁殖し、湿度の高い6月に特に多くなります。一方で、湿度50%以下では繁殖できないとされています。
布団の中は、寝ている人の体温と汗で暖かく湿りやすい場所です。特に敷布団は床に接する裏側に湿気がこもりやすく、敷きっぱなしにすると乾く間がありません。
千葉市保健所は、室内の相対湿度は50〜60%が理想で、70%以上になるとダニが繁殖しやすくなり、エサになるカビも生えやすくなるとしています。

対策1:熱でダニを減らす

ダニは高温に弱い生き物です。愛知県衛生研究所によると、ヒョウヒダニは60℃・1時間で死滅します。大切なのは、この熱を布団の表面だけでなく内部まで届かせることです。

布団乾燥機を使う

家庭で布団の内部まで温めるには、布団乾燥機がもっとも手軽です。ダニ対策モードがある機種なら、それを選びます。布団は厚みがあるため、表面が熱くなっても内部が同じ温度になるとは限りません。取扱説明書の設定どおり、時間をかけて使ってください。
敷布団と掛け布団の間に乾燥機の袋やノズルを入れれば、両方を同時に温められます。

コインランドリーの乾燥機を使う

コインランドリーの大型乾燥機は、温風を当てながら布団を回転させるため、布団全体に熱が届きやすい方法です。ただし使えるのは、洗濯表示でタンブル乾燥が禁止されていないものだけです。四角の中に丸が描かれた記号に×が付いていれば、乾燥機は使えません。

天日干しの役割

天日干しは布団の湿気を飛ばし、ダニが増えにくい状態にするのに役立ちます。愛知県衛生研究所も、晴れた日に布団を干すことを勧めています。ただし、日に当てただけで布団の内部がダニの死滅する温度まで上がるとは限りません。天日干しは「乾かす」対策、熱で減らすのは布団乾燥機と考えると分かりやすいでしょう。

対策2:死骸とフンを取り除く

熱でダニを減らしたら、必ず掃除機で死骸とフンを吸い取ります。この順番が大切です。

掃除機だけでは生きたダニは取れない

日革研究所(兵庫県)が、布団にダニを放って3種類の掃除機で吸い取る検証をしたところ、どの掃除機でも表面のダニ・死骸・フンは吸えた一方、布団内部の生きたダニはほとんど吸えなかったといいます。ダニの脚先は繊維にしがみつく形をしているためです(ウェザーニュースの記事より)。
掃除機の役割は、アレルゲンになる死骸とフンを取り除くことです。生きたダニを減らすのは熱の役割と考えて、組み合わせて行います。

掃除機のかけ方

  • 干したあと、軽く叩いてからかける:内部の死骸やフンが表面に出てきます。強く叩く必要はありません
  • 吸引力を最大にして、ゆっくりかける:日革研究所の目安は1平方メートルあたり30秒です
  • 裏面にもかける:床に接する裏側は湿気がこもりやすく、ダニが増えやすい場所です
  • 布団用のヘッドを使う:生地を吸い込みにくく、傷めずにかけられます

対策3:洗って清潔に保つ

愛知県衛生研究所は、丸洗いできる毛布や布団を使い、シーツやカバーはこまめに取り替えることを勧めています。洗濯には、ダニのエサになる汗やフケ、アカを洗い流す効果もあります。
  • シーツ・カバー:もっとも手軽で効果的。こまめに洗って取り替えます
  • 掛け布団:千葉市保健所は、薄い掛け布団を複数使い、家庭の洗濯機でこまめに洗う方法を紹介しています
  • 敷布団:洗えるものは、洗濯表示に従ってコインランドリーなどで洗います。洗えないものは布団乾燥機と掃除機で手入れします
布団を洗えるかどうかは、必ずタグの洗濯表示で確認してください。表示の見方と洗い方の手順はこたつ布団の洗い方で詳しく解説しています。洗濯表示の見方は、こたつ布団以外の布団でも同じです。

対策4:湿気をためない

ダニは湿度50%以下では繁殖できません。布団まわりの湿気を減らすことが、いちばんの予防になります。
  • 布団を敷きっぱなしにしない:起きたら畳むか、少なくとも布団をめくって湿気を逃がします
  • 換気する:天気がよく乾燥した日には窓を開けて換気し、室内の湿度を下げます
  • 除湿機やエアコンの除湿機能を使う:梅雨時など湿度が高い時期に特に有効です
  • 床との間に空気の層をつくる:すのこや除湿シートを敷くと、敷布団の裏側に湿気がこもりにくくなります
フローリングに直接布団を敷いている場合の注意点はフローリングに布団を敷いても大丈夫?もご覧ください。

防ダニ寝具を選ぶ

愛知県衛生研究所は、ダニが通り抜けられない高密度の繊維や、ダニを寄せつけない薬剤(忌避剤)などで防ダニ加工をした寝具の利用も勧めています。毎日の手入れの負担を減らしたい場合は、寝具そのものを見直すのも方法です。
防ダニ寝具を選ぶときは、次の点を確認してください。
  • どんな仕組みの防ダニか:大きく分けて、ダニが通り抜けられない高密度の生地、ダニを寄せつけない忌避剤、ダニの成長を妨げる薬剤で卵を孵化させず、増殖を抑えるものがあります。忌避タイプはダニを布団から遠ざけますが、ダニがいなくなるわけではありません。増殖を抑えるタイプは、今いるダニがすぐに死ぬわけではなく、寿命を迎えるにつれて数が減っていきます。どちらの場合も、熱と掃除機による手入れと組み合わせると効果的です
  • 洗えるか、乾燥機にかけられるか:防ダニ寝具でも、洗えないものや、手洗いのみ・タンブル乾燥禁止のものがあります。洗えない場合はカバーとの併用が前提です
  • 手入れが不要になるわけではない:防ダニ寝具でも、湿気をためない、カバーを洗う、掃除機をかけるといった基本の手入れは続けます
ダニ対策布団をさがす(イケヒコ公式通販) 卵を孵化させずにダニの増殖を抑えるシートを入れた「滅ダニ」布団があります。JIS L 1920 の増殖抑制試験で、6週間後の増殖抑制率99.8%(メーカー試験)。
洗える布団・寝具をさがす(イケヒコ公式通販) コインランドリーでの丸洗いと乾燥機に対応した布団もあります。

よくある質問

布団叩きで強く叩けばダニは出ていきますか

叩く目的は、ダニを追い出すことではなく、掃除機をかける前に内部の死骸やフンを表面に出すことです。愛知県衛生研究所も「干した後は軽く叩いて、さらに掃除機をかけましょう」としています。強く叩くと生地や中綿を傷めることがあるので、軽く叩く程度で十分です。

どのくらいの頻度で対策すればいいですか

シーツやカバーはこまめに洗って取り替えるのが基本です。布団の湿気を逃がすのは毎日、掃除機と布団乾燥機は定期的に行います。湿度が高く、ダニが特に多くなる6月前後は、手入れの回数を増やすと効果的です。

畳やカーペットのダニも同じ方法で対策できますか

考え方は同じですが、畳は水分に弱く、布団のように洗うことはできません。畳のダニ対策は畳にダニが発生!退治方法と予防について解説、ラグ・カーペットの洗い方はカーペット・ラグの洗い方をご覧ください。

ダニに刺されたらどうすればいいですか

かゆみが強い、腫れが引かないといった場合は、皮膚科を受診してください。あわせて、刺された部屋の寝具や畳、カーペットの手入れを見直します。ツメダニのエサになるほかのダニを減らすことが、根本的な対策になります。

まとめ

布団のダニ対策について、要点を整理します。
  • 布団に多いヒョウヒダニは刺さないが、死骸とフンがアレルギーの原因になる。特にフンの影響が大きい
  • ダニは温度20〜30℃・湿度60%以上で増え、湿度50%以下では繁殖できない
  • 布団乾燥機のダニ対策モードなどで、熱を内部まで届かせて減らす
  • 熱のあとは軽く叩いて、掃除機をゆっくり。死骸とフンを取り除くまでがひと続き
  • シーツ・カバーはこまめに洗い、布団を敷きっぱなしにしない
ダニは一度で全滅させるものではなく、増やさない状態を保つものです。寝具まわりの湿気と汚れをためない習慣が、いちばんの対策になります。
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