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目次
京友禅
生産地:京都府
京友禅とは、友禅染という染色技法で作られた着物の中でも、京都で生まれたものを指します。江戸時代、宮崎友禅斎という扇絵師が考案した染織品が京友禅です。京都府一帯で作られ、鮮やかな色彩や、刺繍や泊を用いた豪華さが特徴です。約20ある制作工程は全て分業され、手間と時間をかけ丁寧に職人たちが作り上げる、京都の伝統工芸品です。
京友禅の特徴を10点、紹介します。
特徴①.鮮やかな色彩
使用する色に規定がないため、その鮮やかさが際立ちます。
特徴②.絵画のような美しさ
手書き友禅は紙に図案を描き、それを基に白生地へ柄を手描きすることで絵画のような美しさを実現します。
特徴③.日本三大友禅のひとつ
加賀友禅、江戸友禅にならぶ、日本三大友禅のひとつです。最も歴史が古いのは京友禅です。
特徴④.手描き友禅
本友禅とも呼ばれ 、一枚の着物が完成するまで20以上の工程が必要となります。糸目糊で防染して地染めをした後で、模様を描きます。
特徴⑤.分業制
手描き友禅において、約20ある各工程で、専門の職人が作業を分業して行います。
特徴⑥.無線友禅
手描き友禅のような糊を引かないため、より高度な職人技が求められる技法です。
特徴⑦.型友禅
型紙を用いて染める技法です。これにより、大量の制作が可能になり、広く流通していきました。
特徴⑧.友禅流し
かつては、京都の鴨川の流れにさらして仕上げる友禅流しが行われ、京都の風物詩のひとつでした。
特徴⑨.豪華さ
刺繍や金・銀の泊が施されることが多く、公家や大名に人気がありました。