和室の内装名称

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和室の歴史は社会や文化の変化にあわせて進化している

和室の歴史は社会や文化の変化にあわせて進化している

歴史の流れの中で、日本の建築様式は変化して主にこの3つにされています。
  • 寝殿造り
  • 書院造り
  • 数寄屋造り
寝殿造りは平安時代の貴族の邸宅の住宅様式で、床は板敷き、人が座る場所だけ畳が置かれていました。 書院造りは室町時代の武家屋敷の住宅様式で、書院と呼ばれる建物を中心に畳を敷き詰めた広い空間を襖・障子など引き違いの建具で区分けした構造でした。 数寄屋造りは安土桃山時代に生まれ、書院造りより質素で自由な様式です。 江戸時代以降は茶室から広がりました。

和室の主な内装の名称について

ここからは和室の主な内装の名称について解説します。

床の間(とこのま)は掛け軸や花瓶などを飾るスペース

床の間は、和室の上座に一段高く設けられているもので、掛け軸や花瓶、置物などを飾るスペースです。 来客をもてなすための客間、座敷に設けられるのが一般的です。 最近は簡素な飾り棚を設けるだけのタイプも増えています。 床の間の柱は床柱(とこばしら)、床の間の地板は板敷きであれば床板(とこいた)、畳敷きの場合は床畳(とこだたみ)と呼ばれます。

鴨居(かもい)は建具をスライドさせて開閉させる

鴨居は障子や襖など引き戸の上枠に溝が掘られた部分です。下枠にある敷居の溝とは対で、建具をスライドさせて開閉させるものです。

敷居(しきい)は専用のシールテープを貼ることもある

敷居は障子や襖などの引き戸の下枠に溝が掘られた部分です。 建具をスライドさせて開閉させるものですが、最近では建具の滑りをよくするために、溝の底に専用のシールテープが貼られることもあります。

長押(なげし)は鴨居の上に取り付けられた化粧部材

長押は和室の壁面の鴨居のすぐ上に囲むように取り付けられた化粧部材です。 柱の太さに対して長押の「せい(幅)」が8〜9割の長押は本長押、6〜7割の長押は半長押と呼ばれます。

欄間(らんま)は透かし彫りや格子などがある

欄間は通風や採光目的で鴨居や長押より上に設けられた部分で、透かし彫りや格子、障子などさまざまなタイプがあります。 座敷と座敷の間にあるものは間越し欄間、座敷と縁側の間にあるものは明り欄間と呼ばれます。

書院(しょいん)は床の間の横にある座敷飾り

書院は床の間の横に設けられる座敷飾りです。 本来は作り付けの文机でしたが、鎌倉・室町時代に装飾目的へと変化していきました。 縁側に張り出すタイプは「付書院」、明かり窓だけのタイプは「平書院」と呼ばれます。

摺り上げ雪見障子(すりあげゆきみしょうじ)は枠の形状や機能によってさまざまな種類がある

障子は枠の中や組子のデザイン、枠の形状や機能によってさまざまな種類があります。 その中で摺り上げ雪見障子は、障子の下半分にガラスがはめ込まれたものです。 ガラスの前を上下にスライドする障子が組み込まれたものが摺り上げ雪見障子、ガラスはないのに上下または左右にスライドする障子が組み込まれたものは猫間障子と呼びます。

天井板(てんじょういた)は天井を仕上げる板材

天井板は天井を仕上げるための板材です。 天井の仕上げには格天井・竿縁天井・目透かし天井などのタイプがあります。

竿縁(さおぶち)は装飾も兼ねた長細い部材

竿縁は天井板を受けて装飾も兼ねた竿のような長細い部材です。 竿縁を床の間に対して直角に取り付けるのは床刺しといって不吉なものになるので、平行に取り付ける必要があります。

周り縁(まわりぶち)は見切り部材

周り縁は天井と壁が接する部分に取り付ける見切り部材です。 畳と壁の間に設ける部材は畳寄せと呼ばれます。

床脇(とこわき)は天袋や地袋が設けられた部分

床脇は床の間のすぐ横にある違い棚や天袋・地袋などが設けられた部分のことです。 書院造りの和室では、床の間・書院とあわせて床構えを構成します。

仏間(ぶつま)は床の間の横に仏壇を置くケースが一般的

仏間は仏壇をおく部屋のことですが、住宅事情によっては仏間を設けられないケースも多くなりました。 そのため、床の間の横に仏壇を置いて仏間とするのが一般的です。

軸回し(じくまわし)はスライドして格納する建具

軸回しは仏間にある観音開きの扉を、脇にスライドして格納する仕組みの建具のことです。

和室の内装名称から和室の奥深い魅力が感じてみよう

最近は本格的な和室を身近に感じることも少なくなり、独特な名称にも馴染みを感じにくくなっています。 しかし、天井や障子の種類をとってもたくさんあり、知れば知るほど和室の奥深さを感じることができるでしょう。
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