雪見障子とは?

雪見障子とは?

雪見障子とは?
雪見障子とは上半分が障子、下半分にガラスがはめ込まれた建具のことです。 冬に庭に積もる雪を室内から見て楽しめるように作られたために、雪見障子と呼ばれています。 和風建築の住居や旅館などで用いられ、庭に面した部屋に設置されることが多いです。

一般的な障子の場合、外の景色を見るためには障子を開け放つ必要があります。また、障子は日光を遮るために、室内が暗くなりやすいです。 雪見障子なら、障子そのものを開け放たなくても外の景色をいつでも眺められます。加えて、ガラス部分から日光が差し込むために、部屋が明るくなりやすいなど、採光面でも優れているのが特徴です。 一方で、雪見障子にはガラスが使われているために建具が重たくなり、普通の障子と比較して開け閉めがしにくくなります。 また、ガラスが割れると危険なことも雪見障子のデメリットです。

猫間障子と雪見障子の違いって何?

猫間障子と雪見障子の違いって何?
雪見障子とよく似た建具に猫間障子というものがあります。 猫間障子とは、雪見障子のように障子の下部分にガラスがはめ込まれており、さらに上下または左右にスライドする小障子が組み込まれている障子です。 猫が自由に行き来できることを目的として作られたために猫間障子という名前になりました。 猫間障子と雪見障子の違いは、雪見障子は障子の下部がガラスになっており、開け閉めできないのに対して、猫間障子は障子の下部に障子がはめ込まれており、開け閉めできるという点です。

そのため、両者は似ているようで全く異なる建具となります。 最近では、障子の下部にガラスをはめ込み、さらにスライド式の障子がつけられた建具を猫間障子と呼ぶケースも多くなっています。 厳密には猫間障子と性質が異なりますが、名称だけが残っている状態です。

注意点として、猫間障子を雪見障子と呼ぶ地域があることや、猫間障子を雪見障子と呼ぶのが一般的になりつつあることが挙げられます。 住居の新築やリフォームの際に雪見障子や猫間障子をオーダーする場合、どちらを希望しているのか明確に伝える必要があります。 障子の一部はガラスだけなのか、可動式の障子付なのかを、施工会社にしっかり伝えるようにしましょう。

まとめ

今回は雪見障子の特徴や、猫間障子との違いを解説しました。 雪見障子と猫間障子は、部屋から外を眺めたり日光を取り入れたりできますが、本来は作りが異なる別々の建具です。

新しく建具を入れるときには、どちらの障子を希望しているのか施工会社や業者に明確に伝える必要があるので注意しましょう。 本記事を参考に雪見障子の特徴や、猫間障子との違いを理解しておきましょう。
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