襖の滑りの悪さを改善するには?滑りを良くする4つの方法を解説

襖の滑りが悪い原因とは?

襖の滑りが悪い原因とは?
襖の滑りが悪いときに考えられる原因は5つあります。
  • ●敷居にゴミが溜まっている
  • ●敷居や襖縁がすり減っている
  • ●鴨居が変形している
  • ●襖がゆがんでいる
  • ●建物がゆがんでいる
定期的に部屋を掃除していても溝やすき間にはゴミが溜まりやすいため、それが原因となって襖の滑りが悪くなることがあります。ゴミが溜まっている状態で湿度が高くなると、べたつきやすくなり、襖の滑りがさらに悪くなってしまうでしょう。 また築年数の古い建物であれば、敷居や襖縁がすり減ったりゆがんだりすることがあります。敷居や襖縁がすり減ると表面がざらつき、摩擦が大きくなってしまうために滑りが悪くなるのです。 上記の他新築の住宅によく使用される戸襖の場合は、ローラー戸車が外れているのが原因となっている場合もあります。滑りが悪くなってきたと感じたら、襖と敷居の接地面をチェックしてみましょう。

雪の多い地域の場合、屋根に積もった雪の重みで鴨居が変形している可能性も考えられます。鴨居が変形してしまっている場合は、専門家へ相談するのがおすすめです。 築年数が古いと建物自体がゆがんでいることもあります。この場合、襖だけでなく窓やドアなどさまざまな場所で不具合が起きている可能性が高いため、早めに専門家に相談するとよいでしょう。

襖の滑りを良くするための4つの方法

襖の滑りを良くするための4つの方法
どのような原因で襖の滑りが悪くなってしまっているのかを判断するために、まずは自分で行える対処法をいくつか試してみましょう。ここでは襖の滑りをよくするための4つの方法をご紹介します。

襖周辺のゴミを取り除く

襖周辺・敷居にゴミが溜まっていることで襖の滑りが悪くなってしまっている場合、その周辺を奇麗に掃除することで解決します。まずは襖周辺にゴミが溜まっていないかチェックしてみてください。 掃除機で吸い取れない場合、襖を一度取り外してから掃除すると奇麗にできます。べたつきや汚れがある場合は、濡れた雑巾で拭くとより奇麗に掃除できるでしょう。 定期的に掃除をしておくと襖の滑りを維持できるため、ゴミがまた溜まってしまわないようにこまめにお手入れするのがおすすめです。

敷居にテープを貼る

経年劣化により敷居がすり減ってしまっている場合、テープを貼ると滑りが改善されます。敷居用のテープはホームセンターなどでも購入できるので、ぜひ探してみてください。 しっかりと接着するために、襖周辺のゴミを取り除いておきましょう。テープも経年劣化により滑りが悪くなるため、定期的な掃除が必要です。もし滑りが悪くなってきたと感じたら新しいものに貼替えましょう。

敷居にスプレーを吹き付ける

敷居に潤滑効果のあるスプレーを吹きかけることで、襖の滑りが改善されることがあります。敷居用のスプレーが販売されているので、そちらを購入するとよいでしょう。 スプレーのタイプは、木材にも使えるシリコンタイプのものがおすすめです。襖への使用だけでなく、障子や家具の引き出しなど、さまざまな場面で活躍します。

スプレーを使用する場合もテープを貼る場合と同様、事前に襖周辺を奇麗に掃除しておきましょう。スプレーもいずれ効果が薄くなってくるため、滑りが悪くなってきたら再度吹きかけてください。 注意点として、スプレーは商品によって使用できる対象が異なる可能性があります。注意書きをよく確認したうえで購入・使用するようにしましょう。

敷居にロウソクを塗る

敷居にロウソクを塗ると襖の滑りが良くなります。スプレーと同じ効果が得られるため、スプレーをわざわざ用意したくない場合にはロウソクを使用するとよいでしょう。 ただし塗る量には注意が必要です。塗る量が多いと逆に襖の滑りが良くなりすぎることがあるため、動きを確認しながら少しずつ塗っていきましょう。

襖の滑りが良すぎる場合はどうする?

襖の滑りが良すぎる場合はどうする?
襖の滑りが良すぎる場合の対処法として、敷居にベビーパウダーを塗る方法があります。初めから大量に塗ると滑りが悪くなるため、少しずつ調整しながら塗っていきましょう。

まとめ

襖の滑りが悪くなってしまう原因はさまざまあります。よくある原因は敷居にゴミが溜まっている、敷居や襖縁がすり減っている、鴨居が変形している、襖がゆがんでいる、建物がゆがんでいるなどです。原因によって対処法も異なるため、まずは原因を突き止めることが大切です。 襖の滑りを良くする方法として簡単なのは、襖周辺を奇麗に掃除すること。溜まっているゴミが原因の場合、掃除するだけで滑りが改善されます。もしこれで改善されない場合は、テープやスプレー、ロウソクなどを使用してみましょう。 今回紹介した4つの方法どれも効果が見られない場合は、鴨居や襖、家自体がゆがんでしまっている可能性が高いです。放置するとどんどん状態が悪化してしまう恐れもあるため、早めに専門家に相談しましょう。
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