襖紙を選ぶ時のポイント
先ほど紹介したように襖紙にはさまざまな種類があります。また同じ和紙襖紙でも和紙の風合いや色によって見た目に大きな違いがあり、そのほかの襖紙も使用している素材やデザインによって印象が大きく変わります。
張り替えをするとき、どんなポイントを意識して襖紙を選べばいいのでしょうか。ポイントを紹介します。
ポイント 1. 好みのデザインで選ぶ
襖紙は使用している素材や織り方、加工法、グレードなどで、肌触りや見た目の印象が全く変わります。せっかく襖紙を張り替えるのですから、この機会に自分好みのデザインを選んで、自分好みの部屋にしてみてはいかがでしょうか。ふすまは面積が大きいので、張り替えをすると部屋のイメージが一新されます。
モダンなデザインやポップなデザインを選びたいのであれば、アイロン接着襖紙やシール襖紙が種類豊富でおすすめです。和室ならではの良さを出したいのであれば、和紙襖紙や織物襖紙のなかから好みの風合いやデザインを選ぶといいでしょう。
ポイント 2. 張り替えやすさで選ぶ
最近はDIYが流行っていることもあり、襖紙を自分で張り替えるという人も増えています。自分で張り替えを行うのであれば、張り替えが簡単にできるアイロン接着襖紙かシール襖紙がおすすめです。これらの襖紙は初めて張り替えを行う人でも、比較的簡単に張り替えできます。
再湿のり襖紙もDIYできる襖紙ですが、アイロン接着襖紙やシール襖紙よりもコツが必要なので、初めての人には難易度が高いかもしれません。ただ、再湿のり襖紙ならDIYしたとは思えない美しい仕上がりが期待できます。
和紙襖紙や織物襖紙もDIYでの張り替えができないわけではないのですが、専用の工具が必要だったり、難易度が高かったりするので、自分で張り替えるのには向いていません。
ポイント 3. ふすまの種類で選ぶ
縁が外せない量産襖なら、縁を外さなくても張り替えができるシール襖紙を選びましょう。アイロン接着襖紙や再湿のり襖紙はDIY向きですが、縁を取り外さないと張り替えができません。縁が取り外せる和襖であれば、どの襖紙でも張り替えできます。
ポイント 4. 機能性で選ぶ
最近の襖紙には消臭機能や防炎機能がついている襖紙もあります。使用する部屋によって機能性のある襖紙を選ぶのもおすすめです。防汚効果がある襖紙があるので、小さなお子さんやペットがいるご家庭は、汚れがつきにくい襖紙を選ぶといいでしょう。
また湿気がこもりやすい1階の部屋などは、カビが発生しづらい和紙襖紙がおすすめです。