生け花をするには、自宅で普段使うような道具ではなく、華道専用の道具が必要となります。そこで今回は、生け花をこれから始めるのであれば最低限揃えておきたい道具と、道具を購入できる場所についてご紹介します。
生け花をするときに必要な道具
これから初めて生け花を始める方、生け花教室へ通う方は、生け花に必要な道具から揃える必要があります。最低限、生け花で必要とされるのは以下の3つの道具です。
花ばさみ
花ばさみとは、花を切る専用のはさみです。一般的なはさみよりも切れ味が良いので、茎をつぶすことなくキレイに切れます。花ばさみは持ち手の形状の違いにより、輪っか状の「つる手」と山菜のわらびのような形の「わらび手」の2種類に分けられます。価格帯は安いものから非常に高価なものまで幅広いですが、初心者の内から高価な花ばさみを使う必要はありません。
花ばさみの素材には、ステンレスまたは鋼が多く使用されています。ステンレスは錆びに強くお手入れがしやすい素材です。鋼は水分で錆びる可能性があるのでマメなお手入れが必要ですが、どのような草木でも扱いやすいメリットがあります。
花ばさみの素材には、ステンレスまたは鋼が多く使用されています。ステンレスは錆びに強くお手入れがしやすい素材です。鋼は水分で錆びる可能性があるのでマメなお手入れが必要ですが、どのような草木でも扱いやすいメリットがあります。
花器
花や草木を生けるために用いられる器です。花器の形状は豊富で、水盤という平たい器や壺、深鉢など多種多様な種類があります。花器に使われる素材も陶磁器やガラスのほか、竹や木などの自然素材、アクリルやステンレスなど多数あるので、形状と素材の種類を組み合わせることにより多数の花器を選択できます。生け花では奇抜なデザインの花器が使われることもありますが、初心者ならまずはシンプルな花器を選ぶのがおすすめです。
花留
花留とは、花器に花を固定するための道具です。最もポピュラーな花留は、針が上向きに並んだ「剣山」です。その他にも、自由に花を生ける流派では接着剤やワイヤーなども花留として使用されています。剣山は金属製のものが大半でしたが、現在は自由な大きさにカットして使えるカッティング剣山、プラスチック製の剣山など取り扱いしやすい花留が増えています。
これら3つ以外にも、生け花のお稽古に通う場合は使用した花を持ち帰るための「花袋」もあると便利です。
道具はどこで買える?
生け花で使う道具は、普段の生活では見かけたこともないという方は多いのではないでしょうか。生け花で必要な道具は、華道具専門店や華道具を取り扱うオンラインショップで購入できます。生け花の各流派でオンラインショップを用意していたり、御用達の華道具店があったりするので、お稽古へ通っている方は先生に確認してみるといいでしょう。
専門店ほどの品揃えではないものの、園芸店や手芸店、ホームセンターでも華道具を取り扱っている場合があります。意外なところでは、茶道具店で華道具も販売している場合があるので、近隣に茶道具店があるならチェックしてみましょう。
専門店ほどの品揃えではないものの、園芸店や手芸店、ホームセンターでも華道具を取り扱っている場合があります。意外なところでは、茶道具店で華道具も販売している場合があるので、近隣に茶道具店があるならチェックしてみましょう。
まとめ
生け花での基本の道具は3種類ですが、それぞれの道具に多くのバリエーションがあります。揃えやすい価格帯や作業のしやすさをチェックし、使いやすい道具を選んで生け花を楽しんでみましょう。