おもてなし料理は心遣い ゲストを気持ちよく迎えるこだわりレシピとは

おもてなし料理は心遣い ゲストを気持ちよく迎えるこだわりレシピとは
普段の日常の中で「おもてなし」を気にすることはなくても、どこかでおもてなしを受けた経験は誰しもあると思います。

では改めて自分がお盆やお正月にお客様をお迎えするとなった時に、どうお迎えすればいいのか?ゲストに失礼なく、そして居心地よく過ごしてもらうことができるのか?ここではおもてなしの意味することともに、そのレシピに対する考え方も含めてご紹介していきます。
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「もてなす」の意味とは?

おもてなし、という言葉を聞くと、かつての東京オリンピック招致の際、滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」のスピーチを思い起こされる方も多いことでしょう。あのスピーチで改めて、これまで接客業でしか重要視されてこなかった「おもてなし」とういう言葉が、その領域を超えて日本の大切な精神のひとつとして見直されるようになりました。日本人には馴染み深いおもてなしですが、その意味はいったい何でしょうか。

「おもてなし」の語源

おもてなしという言葉には2つの説があり、それぞれにおもてなしの心を表す深い語源が隠れてます。

語源その1 ”持て成し”

おもてなしは、動詞の「もてなす」が丁寧語となりおもてなしになったという説。そして、「もてなす」という言葉自体の意味は「持って成し遂げる」ということ。なにを持って成し遂げるのかというと、目に見える物体と、目に見えないモノの2つをもって成し遂げることをさします。

つまり「何かしらの物を使ったりや心使いを施して、相手により良くする」ということ。つまり、「相手に対して敬意を持ってより良く対応する」という意味であるといえます。

語源その2 ”表無し”

もう1つの由来は、「表無し」が由来とも言われています。 表無し…心の表がないということは、裏の心もないということで、つまり表裏のない心で相手をもてなすという意味になります。

これらの語源から、おもてなしとは「相手に思いやりと敬意を持って尽くし、心から満足してもらうこと」ということです。

「おもてなし」をするために

おもてなしは心を込めて相手に接することですが、では実際、なにをどうすればおもてなしできたと言えるのでしょうか。

見返りのない心で

海外の人が日本へやって来ると、チップを渡しているわけでもないのに高いサービスを受けることに驚くことも。これは私たちの文化の中に、見返りを求めないおもてなし精神が土台にあるからと言えます。心を込めて丁寧に相手のことを思って行動する。おもてなしの第一歩はここから始まります。

相手の期待を超えた心づかい

相手の心を動かし、おもてなしに感動してもらうには、相手の期待を超えること。想像を超える気遣いをしてはじめて、相手に喜んでもらえるのではないでしょうか。より気持ち良く過ごしてもらうために、相手はどんなことを求めているのか。それに対して自分自身が何ができるのか。それを考える時間が大切です。 普段何気なく受けていたおもてなしも、そのような気遣いの積み重ねから生まれているものだったと思うと、「ありがとう」と感謝の気持ちが自然と湧き上がってきますね。

お料理で「おもてなし」を

おもてなしは日本の文化であり今に続く伝統でもありますが、実際におもてなしとよばれているのはどのようなことなのでしょうか。その実例をここでは紹介していきます。

お茶をいただく

ゲストをお迎えしたとき、日本人らしいおもてなしの気持ちを伝える手段として”お茶”があります。来客にお茶をだしておもてなしするようになったのは、千利休が説いた「利休七則」と呼ばれる教えに起因しています。

例えば、「茶は服のよきように点て(たて)」。これは「温度や涼を相手が飲みやすいようにする」という意味。相手が熱いものが苦手なようであるなら少しぬるめに、喉が乾いているようなら少し多めに、と相手の状態を想像しそれに対応する、すばらしいおもてなしの心です。外から来ていただいたお客様の喉をうるおし、気持ちをリラックスさせてくれるお茶でお迎えする習慣は、失いたくない日本の習慣です。
お茶をいただく

料亭や旅館でのお食事

伝統的な旅館や料亭は、特におもてなしの心配りが随所に見られます。 「いらっしゃいませ」と出迎えられて、それから続いて交わす会話やお茶に訪れた自分への心配りを感じます。

食事も、苦手な食材はないのか、身に着ける浴衣のサイズは適切かなど、細やかに心配りがなされます。食事においては、食べる順番にも配慮し熱いものは熱いうちに、盛り付ける器にも食材との相性やこだわりを尽くして提供してくれる姿勢はまさにおもてなし。老舗には、昔からのおもてなしの精神が自然と根付いているといえます。

自宅で簡単に おもてなし料理のおすすめレシピとはに

では、私たち自身はお客様をお迎えする際、本当に真心をつくしたおもてなしができているでしょうか。昔に比べたら、形式ばったおもてなしは今更という感じがありますが、でもいざという時、きちんとおもてなしできるマナーと知識は身に着けておきたいものです。

普段意識しないでいただいている食事にも、大切な意味があります。おもてなしの心がつまった「和食」をキーワードに、メニューの作りかたを考えてみたいと思います。

地元に根差した食材

その土地ならではの食材を使った使った料理や、そこに伝わる地元料理レシピ、というのはその土地でしか味わうことのできない食体験です。

バランス取れたヘルシーな食事

一汁三菜といった日本の食事の基本。それを組み合わせるだけで、食べやすくバランスよい献立になります。

季節感や自然との調和を表現

食材や献立だけではなく、それを盛り付ける器や調度品など、季節に合うものを選びましょう。夏には涼やかなガラスの器、寒い時期にはぬくもりある木製の器など、ちょっとした工夫で季節感を表現でき、喜んでもらうことができます。

暦や行事との関わり

特にお盆やお正月といった季節の節目の行事には、家族や地域の人々と集まり食事を共にすることで、絆が深まります。そこに、みんなが慣れ親しんだ献立があればさらに一体感は増すことでしょう。

このように、少し工夫をするだけでおもてなしのレシピを考えやすく、また相手に喜んでもらうものにできそうです。料理そのものではなく、自然の味わいや、その土地になじんだメニューで、ゲストとの会話も盛り上がることでしょう。

おもてなしは”まごころ”

このように、おもてなしとは相手が自分に求めていることは何か、どうしたら相手に喜んでもらえるかを考えることからはじまります。相手の想像を超えた心遣いをしたとき、相手の心は大きく動き感動してもらうことができます。

誰かをおもてなしする際は、相手の気持ちに思いを馳せ、また自分がおもてなしを受けた時にはその相手が自分のことを考えてくれた時間に、感謝の気持ちをもってお礼を伝えるようにしたいですね。
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