【伝統工芸の染色品】京黒紋付染-京都府 京都市、亀岡市

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京黒紋付染

生産地:京都府 京都市、亀岡市

京黒紋付染 京黒紋付染は主に京都府京都市と亀岡市で生産されています。京黒紋付染の歴史は古く、約10世紀頃を起源とすると言われています。 そして現在の形になったのは江戸時代中頃と言われています。その江戸時代には「びんろうじ染め」という植物由来の染め方で生産した京黒紋付染が武士の間で人気となりました。 明治時代に入ると紋付羽織袴や女性の喪服などが人気を博して、全国へと広まっていきました。 京都府 京都市、亀岡市 京黒紋付染の特徴を10点、紹介します。

特徴①.京黒紋付染とは

京黒紋付染とは、婚礼の際に着用する黒留袖や、葬儀の際に着用する喪服などの絹織物を黒く染める技術のことで、家紋も描きます。

特徴②.コントラスト

京黒紋付染は黒留袖や喪服も、その全国シェアの大方の分を占めており、どこまでも深い黒と家紋の純白のコントラストが大変趣のあるものとなっています。

特徴③.地下水

京黒紋付染の文化は京都を流れる地下水と密接な関係にあると言えます。不純物や鉄分の少ないこの地下水は、究極の黒を引き立たせてくれます。地下水と熟練の職人さんと染色技術が、この伝統工芸品を確固たる地位に居させ続けてくれるのです。

特徴④.現在の染色技法になったのは大正時代

大正時代にヨーロッパから新しい染色技法と合成染料が入ってくるまでは、下染めも含めて、大変な労力をかけて染色していました。この大正時代のヨーロッパからの技術流入により、現在の染色技法が確立されました。

特徴⑤.伝統工芸品に指定される

現在の染色技法である黒浸染・三度黒・黒染料が根付いて以来、絹織物への染色は安定し、1979年に京黒紋付染は国から伝統工芸品に指定されました。

特徴⑥.用途によって染色技法が違う

喪服のように黒一色なものは黒浸染、一方裾模様が鮮やかな黒留袖などには黒引染という技法が用いられます。この黒引染は2種類に分類でき、光沢のある仕上がりになるのが黒染料、マットな仕上がりになるのが三度黒です。

特徴⑦.家紋

染める前の白生地に、あらかじめ家紋の形にカットしておいためんこを、両面に糊をつけて貼り付け、その部分だけが染まらないように作業をします。

特徴⑧.デニムやTシャツ

近年和装業界では、人々の衣服への欲求の変化などにより、その取り巻く環境が著しく厳しくなってきています。ある老舗の京黒紋付染を生業としていた中小企業は、色あせしたデニムやTシャツを黒く染め直すことで、新たな活路を見出しています。

特徴⑨.染め体験ができる企業も

大がかりなものではないでしょうが、京都府内では京黒紋付染の体験ができる企業もあるようです。ご興味持たれた方は一度体験してみてもいいと思います。

特徴⑩.激減していますが

一時期は何百とあった京黒紋付染の企業数も、今では14社ほどしかないそうです。日本人の衣服への関心が明治・大正時代と違うのは分かりますが、せっかく国から伝統工芸品のお墨付きをもらった技術です。失くしてしまうのは実に惜しい話なので、何とか灯を伝えていってほしいです。
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