【伝統工芸の染色品】京鹿の子絞-京都府

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京鹿の子絞

生産地:京都府

京鹿の子絞 京鹿の子絞は、京都府全域で盛んに作られている染織品です。 絹織物の生地に、糸で多彩な括り技法で生地を括って染め上げ、糸で括った部分だけが染まらず白く残るという形で染織品が出来上がっていきます。そしてその染め上がった部分が鹿の子の体の斑点模様に似ていることから、「鹿の子絞」と呼ばれるようになりました。 京都府 京鹿の子絞の特徴を10点、紹介します。

特徴①.様々な技法がある

絞り染めの中でも鹿の子と呼ばれるのは疋田絞(ひったしぼり)、一目絞(ひとめしぼり)、傘巻絞、帽子絞などの複雑で多彩な模様染め技法があり、総計50種類ほどあります。

特徴②.独特の立体感

1人1種類の技法を持つ技術者が、糸で1粒1粒括って染色し作っていきます。京都鹿の子絞は複雑で精緻な括り粒によって成り立っています。その独特な立体感は他では味わい知ることができません。

特徴③.長い製作期間

京鹿の子絞はその技術の精密さゆえに、着物1枚作るのに非常に時間がかかります。ひとつひとつ糸を括り、染色を繰り返しながらの製作になるので仕方がありません。総絞りで1年強、振袖だと2年以上かかっても珍しいことではありません。

特徴④.洋装ファッションにも

近年では、京鹿の子絞をストールなどの洋装のファッションに取り入れる傾向にもあります。高品質な京鹿の子絞は和装をあまり知らない、特に若い世代にとっても魅力的に映るようです。

特徴⑤.インテリアにも

インテリア、それも和風ではなく洋風に、京鹿の子絞を使用し、その活躍の場を広げています。実用性はあまりないオブジェに始まって、果てはランプシェードまで、京鹿の子絞はその可能性の幅を広げていっています。

特徴⑥.3年以上もの歳月

疋田絞の中でも実に緻密で繊細なものがあります。それが本疋田絞です。爪先で絹生地にピンポイントに、絹糸で一粒一粒括っていく、気の遠くなるような作業です。一反を作るのに3年以上もかかることも当たり前だそうです。

特徴⑦.水分を嫌う

京鹿の子絞は括りという特殊な技法を用いていますが、実は水分に弱いんです。水分を含むと括りの粒がのびてしまったりします。通気に気をつけ、汚れたらドライクリーニングに出しましょう。

特徴⑧.解き放たれる際の美しさ

京鹿の子絞は生地を苛め抜いて完成すると言われます。それは糸で生地を括りまくって、染料の中に浸け、乾燥した後括っていた糸を解き放って初めてその美しさを目にできるのです。

特徴⑨.健康に気を配る

括りは一人一人その個性が違います。ですから絞りの職人さんたちは途中で交代ができません。ですので彼らは人一倍健康には気をつけているのです。

特徴⑩.京鹿の子絞は分業です

構図やデザインを考える人、括りをする人、染め分けをする人、染める人、それぞれが分担して業務を担います。自分の仕事を仕損じた場合、その生地を買い取らなければなりません。工程の先に行けば行くほど高額を支払うことになります。そういった厳しさが熟練の職人を生み、間違いなく高品位な京鹿の子絞を生むことになるのです。
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