伝統工芸品が身近なものに お弁当箱(bento)として人気の曲げわっぱ

伝統工芸品が身近なものに お弁当箱(bento)として人気の曲げわっぱ
スギ・ヒノキが香るお弁当箱「曲げわっぱ」、和を感じる伝統工芸品として人気を集めています。1枚の木の板をぐるりと円形状に巻いた面白いデザインのお弁当箱ですが、これには古い歴史と職人の技が詰まっているんです。

この記事では、海外で「お弁当箱(bento)」として人気を集めている伝統工芸品の曲げわっぱの歴史や魅力、選び方・お手入れ方法について解説しています。自然素材を利用したエコなお弁当箱であり、写真映えする見た目がSNSでも話題を呼んでいるので、お弁当作りをしている人はぜひチェックしてみてください。

曲げわっぱとは?

曲げわっぱとは?
あまり聞きなじみのない「曲げわっぱ」という伝統工芸品ですが、これは一体どのようなものでしょうか。

簡単に説明すると、曲げわっぱとは木でつくられたお弁当箱のことです。一枚板の木材を加工した魅力的なアイテムですので、その特徴を覚えていきましょう。

曲げわっぱの特徴

曲げわっぱとは、スギやヒノキといった日本在来の素材でつくられたお弁当箱(bento)のことです。 木目の見えるシンプルなデザインが木のぬくもりを感じさせてくれるお弁当箱であり、薄板を円筒状に曲げて作られている「曲物」と呼ばれる珍しいお弁当箱となっています。

材料にスギやヒノキが使用されていることから、木の香りがするお弁当箱なのも特徴的。具材を詰めれば木の香りがごはんをより美味しくしてくれる魅力的なアイテムなんです。

曲げわっぱの歴史

曲げわっぱの歴史
伝統工芸品である曲げわっぱの歴史は、なんと紀元前200年頃(約2200年前)までさかのぼれます。当時から「曲物」の技術があり、次の地域で曲げわっぱが出土しているんです。
  • • 秋田県にある平戸川遺跡
  • • 新潟県の吉川遺跡
土器などが有名な縄文時代から利用されていたこともあり、長い歴史の中で愛されてきた食器だとわかります。

そんな古い歴史を持つ曲げわっぱですが、今回は現代でも有名な曲げわっぱの名産地である「秋田県」「福岡県」について紹介していきます。

主な産地は秋田県

主な産地は秋田県
日本全国に散らばる曲げわっぱの生産地ですが、その中でも秋田県の曲げわっぱが世界的にも有名です。

大舘曲げわっぱ

まず、国内で生産されている曲げわっぱの中でも、秋田県大舘市の伝統工芸品「大舘曲げわっぱ」は日本で唯一、国の伝統的工芸品に指定された曲げわっぱです。大舘曲げわっぱには、秋田県北部で育つ天然秋田杉が利用されています。天然秋田杉は、木曽のヒノキ、青森のヒバに並ぶ「日本三大美林」のひとつとして有名です。

寒冷地の杉は成長速度が緩やかであるため、キレイな円形状にまっすぐ育ち、密な年輪をした秋田杉は強度や耐久性に優れることから、現在、希少価値が高い伝統工芸品となっています。

博多曲物

博多曲物
寒冷地である東北の曲げわっぱとは真逆の地域である九州の福岡県福岡市で生産されている「博多曲物」も有名です。博多曲物は昔、応神天皇の奉納品として扱われた伝統工芸品であり、現在では無形文化財として約300年の歴史を持っています。

曲げわっぱの魅力

曲げわっぱの魅力
長い歴史を持つ曲げわっぱですが、なんと生まれてから数千年たつ現在でも安定した人気をもっています。そんな曲げわっぱの2つの魅力についてご紹介します。

お弁当が美味しくなる曲げわっぱのメリット

曲げわっぱは、お弁当箱(bento)として利用されている伝統工芸品です。無垢材を利用したデザインの曲げわっぱの他、漆(うるし)塗り、蓋だけプラスチックの現代的な曲げわっぱもたくさん。その中でも無垢材デザインのまげわっぱはお弁当に詰める具材との相性が良く、普段のお弁当を彩りよく見せてくれる効果が得られます。

木の香りも含めて、お弁当を美味しくしてくれる効果があるので、日常で作るお弁当に彩りをプラスしてくれます。

盛り付けが楽しくなるSNS映え

SNSの発達により、一般の方たちが様々な写真をSNSに投稿しています。その中にはお弁当の盛り付け写真なども多く、SNS映えを目的に曲げわっぱを利用しているユーザーも大勢います。

和風デザインがおしゃれな曲げわっぱを利用するだけで、いつものお弁当をより写真映えしてくれるので、SNSを利用しているという人は曲げわっぱを購入してみるのもオススメです。

曲げわっぱお弁当箱の選び方

曲げわっぱお弁当箱の選び方
現在、豊富なバリエーションの曲げわっぱが販売されています。 そのなかでも、自分にぴったりの曲げわっぱを選んでいきたいのなら、4つの視点から曲げわっぱの選び方を考えていきましょう。

素材や塗装

曲げわっぱは、スギやヒノキといった異なる素材、カラーバリエーション豊富な塗料の物が販売されています。
まず素材については、木目の入り方、香りから選んでいくのがオススメです。曲げわっぱには自然素材が使用されているので、ひとつひとつデザインが異なっています。また、スギやヒノキで曲げわっぱの香りにも違いがあるため、実物を見ながらお好みのものを選んでいきましょう。

つづいて、曲げわっぱによっては使用されている塗装にも違いがあります。自然素材のデザインを活かした漆塗りのほか、カラーバリエーション豊富な塗装の曲げわっぱもあるので、いろんなデザインを見比べて選んでいくのがオススメです。

形やサイズ

曲げわっぱは、薄い木版を曲げてつくるお弁当箱ですので、形やサイズに違いがあります。円形型、楕円型の曲げわっぱがあるだけでなく、細長さにも違いがあるため、自分が普段食べる量や、盛り付けをイメージしつつ選んでいきましょう。

アフターケアも考えて

曲げわっぱは自然素材が使われています。そのため、ときには形状が変化したり、結び目が解けてしまうことも。また、形状変化などによって蓋が閉まらなくなる場合もあります。曲げわっぱを販売するお店によっては、アフターケアを行ってくれる場所も多いことから、購入できるお店なども考えておくのがオススメです。

レンジや食洗器を使うなら、曲げわっぱ風弁当箱

自然素材を使用した曲げわっぱは、熱や表面活性剤に弱く、レンジや食洗器を使用すると、形状変化やキズが入ることもあります。そこで、日常的にレンジや食洗器を利用しているのなら、自然素材を使用した曲げわっぱではなく、デザインのみ曲げわっぱに寄せた「曲げわっぱ風弁当箱」を利用していきましょう。

曲げわっぱ風弁当箱は熱やキズに強く、長期間利用できるので、自身の生活にあったものを選ぶのがオススメです。

曲げわっぱのお手入れ方法

曲げわっぱのお手入れ方法
自然素材を使用した曲げわっぱは、利用することで次のような変化が起きます。
  • • 食材の色移り
  • • お弁当箱の変形
  • • カビ
とくに、色移りやカビといったトラブルは、曲げわっぱに水分が残り菌が繁殖することが原因なので、感想と殺菌を意識して長持ちさせていきましょう。

対策としては、高温のお茶にひたした後、日のあたる場所で乾燥させることや、クレンザーを使って表面のカビを落としてあげることが効果的です。数年間も使えるなど、長く使用できるくらい耐久性のある曲げわっぱですが、上記のようなお手入れをすることが長持ちさせるために重要ですので、日常的な対策を心がけておきましょう。

まとめ

以上、日本の伝統工芸品であるお弁当箱の「曲げわっぱ」のもつ特徴、歴史、そして楽しみ方・選び方について解説しました。お弁当を美味しく見せてくれる曲げわっぱは現代でもおしゃれなお弁当作りで利用されています。

SNSに写真映えするお弁当を投稿する人も増えているので、毎日のお弁当作りに面白みをプラスするため、この機会に曲げわっぱを購入してみてはどうでしょうか。
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