お正月や、願い事をしたいときなど、様々なタイミングで訪問する神社は私たちになじみ深い場所です。
そんな神社へ行って「これからお参りをしよう」と考えている人もいるでしょう。
このとき、目立つ行動をとらないように、しっかりとお参りの作法やマナーを理解しておきたいのなら、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
この記事では、神社でのお参りにおける作法やマナーを解説しています。 今までお参りについて深く理解していなかった人向けに、分かりやすく手順を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事では、神社でのお参りにおける作法やマナーを解説しています。 今までお参りについて深く理解していなかった人向けに、分かりやすく手順を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
神社参りの基本作法
まずは神社参りの中でも「これだけは確実に理解しておくべき」という3つのポイントについて解説します。
なぜその行動を行うべきなのか、理由も含めて紹介しているので、ひとつずつ見ていきましょう。
なぜその行動を行うべきなのか、理由も含めて紹介しているので、ひとつずつ見ていきましょう。
鳥居をくぐる前に一礼
神社の入り口に設けられている鳥居。
ここをくぐる前には、必ず一礼してから足を踏み入れましょう。
鳥居は、神様の領域である「神社の内側と外側」をわける境界線の意味を持ちます。 その入り口から訪問するのですから「今から足を踏み入れます」という気持ちを表すために一礼が必要なのです。
神様(目上の人)に対する敬意を表すために大切な行動ですので、鳥居の前で一礼しましょう。
鳥居は、神様の領域である「神社の内側と外側」をわける境界線の意味を持ちます。 その入り口から訪問するのですから「今から足を踏み入れます」という気持ちを表すために一礼が必要なのです。
神様(目上の人)に対する敬意を表すために大切な行動ですので、鳥居の前で一礼しましょう。
参道は真ん中を避けて
鳥居を抜けると、石畳が敷かれた「参道」が本殿まで続きます。
このとき、参道の真ん中を歩いて移動する人も多いと思いますが、じつは参道の真ん中を歩くのは作法として好ましくないと言われているんです。
その理由は、参道の真ん中が「神様の通り道」であるから。 参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれており、一般人はその端を歩くものと昔から考えられています。
参道を横切るときにも軽く一礼をするなど、境内では「神様に敬意を表す動き」が大切です。
その理由は、参道の真ん中が「神様の通り道」であるから。 参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれており、一般人はその端を歩くものと昔から考えられています。
参道を横切るときにも軽く一礼をするなど、境内では「神様に敬意を表す動き」が大切です。
手水舎で口や手をお清め
神社を訪問したら、まずは屋根付きの水が貯まっている「手水舎(ちょうずや)」で口や手を清めましょう。
手水舎は参拝前に体を清めるための場所であり、物に触れる「手」そして物を食べる「口」など不浄なものを清めてから神様に挨拶するために設けられています。
お清めの作法は次の通りですので、事前にチェックしておきましょう。
周りの人たちも柄杓を利用することを考えて、利用しましょう。
手水舎は参拝前に体を清めるための場所であり、物に触れる「手」そして物を食べる「口」など不浄なものを清めてから神様に挨拶するために設けられています。
お清めの作法は次の通りですので、事前にチェックしておきましょう。
- 1. 深呼吸し心を落ち着かせて「邪念を追い払う」
- 2. 右手で柄杓を掴み、左手を清める
- 3. 左手で柄杓を掴み、右手を清める
- 4. 右手で柄杓を持ち、口を清める(口を清めるマネ、もしくは手に平に水をためてから口を清める)
- 5. 両手で柄杓を持ち、柄杓の持ち手を水で清める
- 6. 柄杓を元の場所へ戻す
周りの人たちも柄杓を利用することを考えて、利用しましょう。
正しい参拝の仕方
神社参りの基本作法が理解できたのなら、つづいて神様への挨拶「参拝」の仕方を覚えましょう。
参拝の基本情報である「二礼二拍手一礼」の概要や、参拝の4ステップを解説しているのでひとつずつチェックしてみてください。
参拝の基本情報である「二礼二拍手一礼」の概要や、参拝の4ステップを解説しているのでひとつずつチェックしてみてください。
二礼二拍手一礼
まず、参拝の基本となるのが「二礼二拍手一礼」です。
何気なく行っているこの作法は、神様に気持ちを伝えるための重要な作法であると伝わっています。
この作法は明治8年に正式に定められ、祭事や催しごとでのルールとして用いられています。 ただ二礼二拍手一礼を行うだけではなく、各手順の細かい取り決めがあるので、次項より詳しく説明します。 ひとつずつの動きを覚えていきましょう。
この作法は明治8年に正式に定められ、祭事や催しごとでのルールとして用いられています。 ただ二礼二拍手一礼を行うだけではなく、各手順の細かい取り決めがあるので、次項より詳しく説明します。 ひとつずつの動きを覚えていきましょう。
1.深いお辞儀を2回
最初の「二礼」では、軽く頭を下げるのではなく、腰を90度曲げてお辞儀(おじぎ)しましょう。
通常よりも深くお辞儀することにより、神様に敬意と感謝を伝えることができます。
2.両手を2回打つ
つづいて「二拍手」では、音が出るように二回手を合わせましょう。
あまり知られていませんが、両方の手が同じ位置に来るように拍手するのではなく、両手の位置を合わせずずらして打つことが大切です。
この拍手は、神様が左手、人間が右手という意味の拍手であり「神様と人はまだひとつの形ではなく、神様の方が上位の存在である」ということを表しつつ行う必要があります。
あまり知られていませんが、両方の手が同じ位置に来るように拍手するのではなく、両手の位置を合わせずずらして打つことが大切です。
この拍手は、神様が左手、人間が右手という意味の拍手であり「神様と人はまだひとつの形ではなく、神様の方が上位の存在である」ということを表しつつ行う必要があります。
3.手をきちんと合わせて丁寧にお祈り
二拍手目の状態で手を合わせたら、ここで神様への感謝や願いをこころの中で唱えます。
お祈りをするときには両目をつむり、神様のことだけを考えるようにしましょう。
お祈りをするときには両目をつむり、神様のことだけを考えるようにしましょう。
4.最後に深いお辞儀を
最後に、お祈りが終わったら、一歩引き、腰を90度曲げて深くお辞儀をしましょう。
ここまで理解できれば、正しい神社参りの作法が身についたはずです。 それぞれの手順を意識して神社参りを行ってみてはどうでしょうか。
ここまで理解できれば、正しい神社参りの作法が身についたはずです。 それぞれの手順を意識して神社参りを行ってみてはどうでしょうか。
神社参りにおすすめの日
いつでも訪問できる神社の「お参り」ですが、神社参拝は気まぐれかつ好きな日に行うのではなく「神吉日」に参拝するのがおすすめだとご存じでしょうか。
神吉日とは、暦の中でも神社参りにぴったりの日付のことであり、神社参りはこのタイミングに合わせて行うのが良いとされています。
日本ならではの日付文化であり「月の半分程度」が神吉日となるため、事前に訪問してよい日か確認しておきましょう。
また、神吉日の中でも暦の吉日のひとつである「一粒万倍日」はとくに神社参りがおすすめとされています。
こちらは月に4〜6日程度設けられているので、ぜひチェックしたうえで訪問してみましょう。
【2022年の一粒万倍日】
神吉日とは、暦の中でも神社参りにぴったりの日付のことであり、神社参りはこのタイミングに合わせて行うのが良いとされています。
日本ならではの日付文化であり「月の半分程度」が神吉日となるため、事前に訪問してよい日か確認しておきましょう。
また、神吉日の中でも暦の吉日のひとつである「一粒万倍日」はとくに神社参りがおすすめとされています。
こちらは月に4〜6日程度設けられているので、ぜひチェックしたうえで訪問してみましょう。
【2022年の一粒万倍日】
月 | 日付 |
---|---|
1月 | 11日(火)14日(金)23日(日)26日(水) |
2月 | 5日(土)10日(木)17日(木)22日(火) |
3月 | 1日(火)9日(水)14日(月)21日(月)26日(土) |
4月 | 2日(土)5日(火)8日(金)17日(日)20日(水)29日(金) |
5月 | 2日(月)14日(土)15日(日)26日(木)27日(金) |
6月 | 9日(木)10日(金)21日(火)22日(水) |
7月 | 3日(日)4日(月)7日(木)16日(土)19日(火)28日(木)31日(日) |
8月 | 10日(水)15日(月)22日(月)27日(土) |
9月 | 3日(土)11日(日)16日(金)23日(金)28日(水) |
10月 | 5日(水)8日(土)11日(土)20日(木)23日(日) |
11月 | 1日(火)4日(金)16日(水)17日(木)28日(月)29日(火) |
12月 | 12日(月)13日(火)24日(土)25日(日) |
神社参りにおすすめの時間帯
神社参りは、プラスの気を持つ「陽」の時間帯である「早朝~午後2時」にかけて訪問するのが良いと言われています。
また、午後4時以降はマイナスの気である「陰」が高まっていくと言われているので、遅くとも4時までには訪問するのがオススメです。
夜の時間における参拝は、陰の気が強まっている時間帯なので、夜ではなく日の昇っているうちに参拝するように心がけましょう。
また、午後4時以降はマイナスの気である「陰」が高まっていくと言われているので、遅くとも4時までには訪問するのがオススメです。
夜の時間における参拝は、陰の気が強まっている時間帯なので、夜ではなく日の昇っているうちに参拝するように心がけましょう。
まとめ
以上、日本人なら誰もが行った経験のある神社参り、その中でも作法や参拝の手順、おすすめの日付について解説しました。
思っているよりも細かいルールが決められている参拝、しっかりと作法を学んでおけば、目立つ行動をとらずスムーズかつ正しい参拝を行えます。
毎年何度も神社を訪れる機会がありますので、この機会に参拝作法を理解し、実際に試してみてはどうでしょうか。
思っているよりも細かいルールが決められている参拝、しっかりと作法を学んでおけば、目立つ行動をとらずスムーズかつ正しい参拝を行えます。
毎年何度も神社を訪れる機会がありますので、この機会に参拝作法を理解し、実際に試してみてはどうでしょうか。