日本各地にある寺社仏閣、どこも同じような雰囲気だと思われがちですが、神社や神宮という風に名前によって、違いがあるのをご存じでしょうか。
じつは、この名前の違いには、まつっている対象や目的、利用用途が関係しています。
この記事では、神社・神宮・大社・宮・八幡宮という5つの寺社仏閣の違い、そして、それぞれの特徴や利用用途、代表的な場所について詳しく解説します。 神社巡りが「より楽しくなる情報」をたくさん紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
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目次
神社・神宮・大社・宮・八幡宮の違い
何も知識がなければすべて同じように見える「神社・神宮・大社・宮・八幡宮」ですが、じてつはひとつずつ違いがあるのです。
まず大前提として、これらの違いはまつられている「神様や皇族」が違います。
神道そして仏教文化をもつ日本には、まつる対象が一つではなく、複数の神様、そして皇族がいます。 また神道と仏教が組み合わさり新たな信仰文化が生まれたり、信仰する神様に違いがあることも関係し、寺社仏閣が様々な名前で呼ばれるようになったのです。
この記事では、違う名前で呼ばれる神社関連の情報を、次のポイントで解説しています。
まず大前提として、これらの違いはまつられている「神様や皇族」が違います。
神道そして仏教文化をもつ日本には、まつる対象が一つではなく、複数の神様、そして皇族がいます。 また神道と仏教が組み合わさり新たな信仰文化が生まれたり、信仰する神様に違いがあることも関係し、寺社仏閣が様々な名前で呼ばれるようになったのです。
この記事では、違う名前で呼ばれる神社関連の情報を、次のポイントで解説しています。
- • その名前で呼ばれている理由
- • 建物の特徴
- • 有名な場所
神社とは
もっとも有名であり、誰もが訪問したことのある「神社」
中にはお祭りや縁日が行われることも多い場所であり、子供の頃からなじみ深い施設だという人もいるでしょう。
神社の多くは、入り口に神様の世界と現世の境界である「鳥居」、そして建物までを結ぶ「参道」で構成されています。 また、多くの神社には体を清める「手水舎(ちょうずや)」が設けられているなど、このあたりの構成はほとんど全国共通です。
神社の多くは、入り口に神様の世界と現世の境界である「鳥居」、そして建物までを結ぶ「参道」で構成されています。 また、多くの神社には体を清める「手水舎(ちょうずや)」が設けられているなど、このあたりの構成はほとんど全国共通です。
利用する目的や特徴
神社は、明確な神様をまつる場所というわけではなく、自然や歴史的重要人物など、様々な神様、そして先人や皇族をまつっています。
また、お寺のように修行をする場所ではなく、感謝の気持ちや願い事を伝える場所として建てられています。
神社という場所は参拝のほかにも、初詣や結婚式といった年功行事の場として用いられることも多く、その地域で生活する人たちと長く関わりのある場所だと言えます。 一般庶民が気軽に参拝できるように複数の場所に神社が設けられており、仏教に触れてほしいという願いから全国に建築されました。
余談ですが、神社とは別に「お寺」という場所がありますが、この2つは江戸時代まで同じものとして扱われていました。その後、明治時代に入った頃に「〇〇明神、〇〇権現」という場所が神社という呼び方に統一されたと言われています。
神社という場所は参拝のほかにも、初詣や結婚式といった年功行事の場として用いられることも多く、その地域で生活する人たちと長く関わりのある場所だと言えます。 一般庶民が気軽に参拝できるように複数の場所に神社が設けられており、仏教に触れてほしいという願いから全国に建築されました。
余談ですが、神社とは別に「お寺」という場所がありますが、この2つは江戸時代まで同じものとして扱われていました。その後、明治時代に入った頃に「〇〇明神、〇〇権現」という場所が神社という呼び方に統一されたと言われています。
有名な場所
「神社(一部お寺)」として有名なのは、主に次のような場所が挙げられます。
- • 厳島神社(広島県)
- • 清水寺(京都府)
- • 三峯神社(埼玉県)
神宮とは
旅行先などでたまに目にする「神宮」という場所。
どこか神聖な雰囲気を感じる名前であり、各地方に沢山ある場所ではありません。
神宮の建物は、建てられた当時の様相を残しつつ、保管庫のように中に何かをまつるようなつくりとなっています。 敷地全体の構成はほとんど神社と変わらず、参道がきれいに整備されているのが特徴です。
神宮の建物は、建てられた当時の様相を残しつつ、保管庫のように中に何かをまつるようなつくりとなっています。 敷地全体の構成はほとんど神社と変わらず、参道がきれいに整備されているのが特徴です。
利用する目的や特徴
神宮は、皇族やその祖先がまつられている神社のことを呼びます。
有名どころとしては、歴史の教科書にも登場する「神武天皇」や「桓武天皇」など、実際にいた皇族をご祭神としてまつられています。
また神宮は「日本書紀」や「延喜式神名帳」にも記されており、古くから親しまれてきた場所だということがうかがえます。 日本には複数の神宮がありますが、昔はたった3社しか神宮を名乗れなかったといわれています(後述の有名な場所を参照)。
また神宮は「日本書紀」や「延喜式神名帳」にも記されており、古くから親しまれてきた場所だということがうかがえます。 日本には複数の神宮がありますが、昔はたった3社しか神宮を名乗れなかったといわれています(後述の有名な場所を参照)。
有名な場所
「神宮」として有名なのは、主に次のような場所が挙げられます。
- • 伊勢神宮(三重県)
- • 鹿島神宮(茨城県)
- • 香取神宮(千葉県)
大社とは
「大社」という場所は、次の2つの項目に関連する場所のことを呼びます。
- • 全国にある神社の総本社
- • 格付けの高い神社
利用する目的や特徴
日本各地には沢山の神社が点在しています。神社は日本各地にたくさんあるため「いつでも通える身近な場所」として浸透しています。
一方、大社は格式が高く、重要な行事の際に利用される場合が多く、神社に比べてかなり数が少ないという特徴を持ちます。
大社という名前が登場したのは、平安時代初期の「延喜式神名簿」が登場してからであり、この名簿の登場によって全国に492の大社が指定されました。
大社という名前が登場したのは、平安時代初期の「延喜式神名簿」が登場してからであり、この名簿の登場によって全国に492の大社が指定されました。
有名な場所
「大社」として有名なのは、主に次のような場所が挙げられます。
- • 伏見稲荷大社(京都府)
- • 住吉大社(大阪府)
- • 諏訪大社(長野県)
宮とは
「宮(ぐう、みや)」とは、さきほど登場した神宮と似た部分がある場所であり、まつられているのが「身分が高い人」と「皇族」です。
宮の中には、ある地域を管理していた豪族などがまつられている場所や、かの有名な徳川家康がまつられている宮もあります。
建物の特徴は一般的な神社と変わりませんが、その規模が少し大きく、なかには学問の神様がまつられている有名な場所もあります。
宮の中には、ある地域を管理していた豪族などがまつられている場所や、かの有名な徳川家康がまつられている宮もあります。
建物の特徴は一般的な神社と変わりませんが、その規模が少し大きく、なかには学問の神様がまつられている有名な場所もあります。
利用する目的や特徴
宮には宮殿や皇居という意味があり、宮を中心に様々な施設が栄えていたと言われています。
歴史的に重要な人をまつることから、感謝を伝えたり、勉学などを願う場所として親しまれています。
有名な場所
「宮」として有名なのは、主に次のような場所が挙げられます。
- • 太宰府天満宮(福岡)
- • 北野天満宮(京都)
- • 日光東照宮(茨城県)
八幡宮とは
「八幡宮」とは、神社の別名であり、この場所には清和源氏や桓武平氏といった全国の「武家・武神」がまつられています。
また八幡宮の中には、武神の木像が展示されている場所もあり、歴史的重要文化財に指定されています。
また八幡宮の中には、武神の木像が展示されている場所もあり、歴史的重要文化財に指定されています。
利用する目的や特徴
武神がシンボルとなる神社ということもあり、歴史好きの人たちからこよなく愛されている神社です。
勝利祈願や出世開運と言ったように、仕事やスポーツでご利益があると親しまれています。
勝利祈願や出世開運と言ったように、仕事やスポーツでご利益があると親しまれています。
有名な場所
「八幡宮」として有名なのは、主に次のような場所が挙げられます。
- • 宇佐八幡宮(大分県)
- • 筥崎宮(福岡県)
- • 石清水八幡宮(京都府)
まとめ
以上、神社ごとに異なる名称の理由やまつられている対象について紹介しました。
中には知らず知らずに参拝していた人も多いと思いますが、歴史や目的の背景を理解すれば、寺社仏閣巡りをより一層楽しむことができます。
神社によっては、その地域独特の建物や文化、デザインが異なっていますので、この機会に神社巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
神社によっては、その地域独特の建物や文化、デザインが異なっていますので、この機会に神社巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。