煎茶と玉露には、それぞれ違った特徴があります。
煎茶は直射日光の下で育った茶樹の新芽から作られるお茶です。黄みがかった色にすっきりとした味わいが魅力で、日本で一番親しまれています。
玉露は、摘み取り前の茶葉を遮光する被覆栽培という方法で育てられます。旨味成分であるアミノ酸を多く含み、特有の甘味・コクを楽しめるお茶です。
本記事では、煎茶と玉露の違いについて、それぞれの特徴や味、入れ方について解説します。
煎茶は直射日光の下で育った茶樹の新芽から作られるお茶です。黄みがかった色にすっきりとした味わいが魅力で、日本で一番親しまれています。
玉露は、摘み取り前の茶葉を遮光する被覆栽培という方法で育てられます。旨味成分であるアミノ酸を多く含み、特有の甘味・コクを楽しめるお茶です。
本記事では、煎茶と玉露の違いについて、それぞれの特徴や味、入れ方について解説します。
目次
煎茶と玉露の特徴を確認
まずは、煎茶と玉露それぞれの特徴を確認しましょう。
煎茶は新芽を使った緑茶
煎茶とは、日光の下で栽培された茶樹から新芽を摘採し、蒸気で蒸したあと揉みながら乾燥させて仕立てる緑茶の1つです。
日本茶の生産量のおよそ80%が煎茶であり、もっとも親しまれている緑茶です。
煎茶の栽培は各地で行われており、産地によって味や香りの特徴が異なります。
有名な銘柄としては、静岡県「掛川深蒸し茶」、京都府「宇治煎茶」、埼玉県「狭山煎茶」などがあります。
玉露は日光を制限しながら栽培されたお茶
玉露は、摘み取り前(およそ3週間前)の茶樹から、よしずなどを使用して日光を遮光する方法で栽培された茶葉を、乾燥させて作ったお茶です。
これを被覆栽培といい、始めはおよそ70%、摘み取り前におよそ90%と、遮光率をコントロールしながら茶葉を育てていきます。
煎茶よりも栽培に手間がかかるため、そのぶん価格も高めです。
これを被覆栽培といい、始めはおよそ70%、摘み取り前におよそ90%と、遮光率をコントロールしながら茶葉を育てていきます。
煎茶よりも栽培に手間がかかるため、そのぶん価格も高めです。
玉露も各地で栽培されています。
国内有数の産地である京都府「宇治玉露」を始め、静岡県「朝比奈玉露」、福岡県「八女玉露」、三重県「伊勢玉露」などの銘柄が有名です。
煎茶と玉露の味の違い
煎茶と玉露は栽培方法が異なるため、色や味にも違いがあります。
煎茶は緑茶よりも黄みがかった色をしており、特有の甘味の中に適度な渋味と苦味があります。 すっきりとバランスの良い味は、煎茶ならではでしょう。新芽らしく、若々しく新鮮で、爽やかな香りが特徴です。
煎茶は緑茶よりも黄みがかった色をしており、特有の甘味の中に適度な渋味と苦味があります。 すっきりとバランスの良い味は、煎茶ならではでしょう。新芽らしく、若々しく新鮮で、爽やかな香りが特徴です。
一方、玉露は独特の旨味と甘味、深いコクが特徴です。その理由は、被覆栽培によって日光を制限されて育つことにあります。
光合成があまり行われていない茶葉は、アミノ酸が豊富に含まれており、カテキンが少なくなるため、玉露特有の甘味やコクが生まれるのです。
煎茶と玉露の入れ方の違い
煎茶と玉露では、最適な入れ方も異なります。
煎茶のおいしい入れ方は、80度程度の熱いお湯を使います。上煎茶の場合は少し低い70度程度が良いでしょう。
急須にお茶を注いだあと1分ほど蒸らし、あたためた湯呑に注いで飲みます。
煎茶のおいしい入れ方は、80度程度の熱いお湯を使います。上煎茶の場合は少し低い70度程度が良いでしょう。
急須にお茶を注いだあと1分ほど蒸らし、あたためた湯呑に注いで飲みます。
玉露の場合は、熱いお湯ではなく、50〜60度程度に冷ましたぬるめのお湯を使って入れます。
急須に注いだあと、2分程(上玉露は2分半)蒸らし、あたためた湯呑に注いで飲むのがおすすめです。
急須に注いだあと、2分程(上玉露は2分半)蒸らし、あたためた湯呑に注いで飲むのがおすすめです。
お茶を入れるまえに急須をお湯であたため、急須のお湯を湯呑に入れて湯冷ましをしましょう。
こうすることで湯冷ましとともに、急須や湯呑をあたためることができます。
煎茶と玉露の違いを知り日本茶の楽しみ方を広げよう
煎茶と玉露は異なる栽培方法で育てられるため、それぞれ違った味や香りを楽しめます。
日光をたっぷり浴びた新芽を使った煎茶は、甘味・苦味・渋味のバランスが絶妙で、すっきりとした味わいが人気です。
被覆栽培で育った玉露はアミノ酸が豊富で、独特の甘味と深いコクが特徴です。
それぞれ異なるおいしさがあるため、その日の気分やシーンに合わせて飲むとよいでしょう。
被覆栽培で育った玉露はアミノ酸が豊富で、独特の甘味と深いコクが特徴です。
それぞれ異なるおいしさがあるため、その日の気分やシーンに合わせて飲むとよいでしょう。