
寒くなってくると食べたくなるお鍋。
お鍋を囲んで家族が集まると、身体だけでなく心までぽかぽか温まります。
旬の食材を煮炊きしておいしく食べる文化は、縄文時代にはじまり日本の中で発展してきました。
当記事では、定番鍋レシピをご紹介します。お鍋を美味しくするポイントもあわせて解説。寒い日はカンタンおいしい定番お鍋で温まりましょう。
定番レシピ

シンプルで美味しい「定番鍋レシピ」を4つご紹介します。今回ご紹介するお鍋は次の通りです。
- ・鶏の水炊き鍋
- ・寄せ鍋
- ・キムチ鍋
- ・しゃぶしゃぶ
水炊き、寄せ鍋、しゃぶしゃぶは似ていますが、違いは「調理方法」です。
水から鶏を煮込むのが水炊き。味付けしただし汁に、沸騰してから具材を入れて煮込むのが寄せ鍋です。
しゃぶしゃぶはだし汁にお肉を「しゃぶしゃぶ」とくぐらせます。
違いが分かれば一層お鍋が楽しめますよ。それぞれのお鍋について詳しく解説します。
鶏の水炊き鍋
水炊きとは、食材を煮込んでダシやうまみを引き出す鍋料理です。
スープに味付けはせず、食材からでたダシのうまみで味わいます。
そのため、鶏肉は骨ごとぶつ切りにしたものをつかうのがおすすめです。
骨からダシがでて美味しく仕上がります。
具材が煮えたらポン酢や薬味をからめていただきます。
具材が煮えたらポン酢や薬味をからめていただきます。
定番の食材
水炊き鍋で欠かせないのは「鶏肉」です。
骨ごとぶつ切りにした鶏肉なら、骨から出るダシを味わうことができます。
骨のついていない鶏肉を使う場合は、鶏がらスープを足せば美味しく仕上がります。
野菜は、白菜、長ねぎ、にんじん、えのき、春菊など、季節に合わせて旬の食材を入れてください。
野菜は、白菜、長ねぎ、にんじん、えのき、春菊など、季節に合わせて旬の食材を入れてください。
作り方
鶏の水炊き鍋の特徴は、醤油などで味付けをしない点です。食材を煮込んでうまみを引き出しましょう。カンタンな作り方は次の通りです。
- 1.具材を食べやすい大きさに切る
- 2.水と鶏肉を強火で煮立たせる(骨のない肉を使う場合は鶏がらスープを入れる)
- 3.中火で10分ほど煮込み、鶏肉に火が通ったら硬い具材から順番に入れて煮込む
- 4.食材に火が通ったら出来上がり
食べるときはポン酢や小ねぎ、柚子胡椒を添えてお好みの味でお楽しみください。
寄せ鍋
寄せ鍋とは、カツオや昆布、魚介でダシをとったスープで具材を煮込む鍋料理です。
醤油やみりんで味付けした黄金色の透き通ったスープが特徴で、スープのうまみを吸った野菜やお肉を味わうことができます。
定番の食材
寄せ鍋の具材は、あっさりしたものがおすすめです。
アクが出にくい具材を選べば、スープが透き通った高級感のある寄せ鍋が楽しめますよ。お肉は、脂肪の少ないさっぱりとした鶏肉がおすすめです。
寄せ鍋に入れる定番野菜は白菜、長ねぎ、しいたけ、にんじんです。 豆腐は木綿よりも絹ごし豆腐のほうが、寄せ鍋の高級感が引き立つでしょう。タラなどの魚介を入れるのもおすすめです。
寄せ鍋に入れる定番野菜は白菜、長ねぎ、しいたけ、にんじんです。 豆腐は木綿よりも絹ごし豆腐のほうが、寄せ鍋の高級感が引き立つでしょう。タラなどの魚介を入れるのもおすすめです。
作り方
寄せ鍋のポイントは沸騰してから具材を煮込むことです。水炊き鍋のように水から肉を入れず、沸騰してから入れましょう。
詳しい作り方は次の通りです。
詳しい作り方は次の通りです。
- 1.具材を食べやすい大きさにカットする
- 2.土鍋に水(1,000ml)、酒(大3)、しょうゆ(大2)、みりん(大2)、顆粒だし(大1)塩(小1)を入れ沸騰させる
- 3.沸騰したら弱火にして、肉を入れる。肉に火が通ったら、煮えにくい食材から順番に入れて煮込む
- 4.全体に火が通ったら完成
味付けをしたスープにバランスよく具材を入れましょう。
具材は一気に入れず、少量ずつ入れると美しく仕上がります。シメはうどんなど、麺類がおすすめです。
キムチ鍋
キムチ鍋は、野菜や豚肉と一緒にキムチを煮込んだ鍋料理です。
韓国のキムチチゲがもとになったピリ辛の鍋は後引くおいしさ。汗をかきながら辛いものを楽しみたい方におすすめです。
定番の食材
キムチ鍋に欠かせない食材は「白菜キムチ」。お肉は脂ののった豚バラがおすすめです。
野菜は長ねぎやニラがおすすめです。香りの強い野菜はキムチのうま味を引き立たせてくれます。きのこ類を入れると味に深みが増します。
野菜は長ねぎやニラがおすすめです。香りの強い野菜はキムチのうま味を引き立たせてくれます。きのこ類を入れると味に深みが増します。
作り方
キムチ鍋は豚バラとキムチを炒めてから作ると、うま味がスープに溶けておいしくなります。詳しいレシピは次の通りです。
- 1.豚バラとキムチをごま油で炒める
- 2.だし汁(1,000ml)をくわえ、沸騰したら酒(大1)、コチュジャン(大1)、みそ(大2)で味付けする
- 3.硬い具材から順番に入れて火が通るまで煮込む
- 4.全体に火が通ったら完成
豚バラを炒めるときに、みじん切りにしたニンニク、ショウガをくわえると味に深みが増します。ニラは火が通りやすいので最後に入れましょう。
シメはうどんやラーメンがおすすめです。濃いスープに麺がからんで美味しいですよ。
シメはうどんやラーメンがおすすめです。濃いスープに麺がからんで美味しいですよ。
しゃぶしゃぶ
だしに具材をくぐらせて、煮込まずに食べるしゃぶしゃぶ。食材のおいしさや食感を楽しめる鍋です。
ポン酢やごまだれなど「タレ」にからめて食べるので、一度に様々な味が楽しめます。
「小ねぎ」や「もみじおろし」などの薬味があればさらに味のバリエーションが広がりますよ。
調理がカンタンなのも嬉しいポイント。だし汁を用意すればあとは具材をくぐらせるだけで完成します。
調理がカンタンなのも嬉しいポイント。だし汁を用意すればあとは具材をくぐらせるだけで完成します。
定番の食材
しゃぶしゃぶの主役は「お肉」です。なるべく1mm以下の厚さにスライスされた「しゃぶしゃぶ用のお肉」を選びましょう。
鍋の中で「しゃぶしゃぶ」とお湯をくぐらせただけで火が通るようにします。肉の種類は豚肉か牛肉がおすすめです。
しゃぶしゃぶの定番野菜は、白菜、長ねぎ、しいたけ、にんじんなど。薄めに切ると火が通りやすくなります。
豆腐を入れると湯豆腐のように楽しめますよ。
作り方
しゃぶしゃぶは水から作ることもできますが、だし汁をつかうと一層美味しくなります。
「昆布だし」が一般的ですが「顆粒だし」や「白だし」をつかって手軽に作ることもできます。
「昆布だし」をつかった作り方は以下の通りです。
「昆布だし」をつかった作り方は以下の通りです。
- 1.拭いた「だし昆布」と水(1,000ml)を鍋に入れて昆布をもどす
- 2.沸騰直前まで加熱して、昆布を取り出す
- 3.煮えにくい具材を入れる
- 4.肉を広げてお湯にくぐらせる
- 5.肉に火が通ったら完成
お肉は1枚ずつ広げて入れましょう。
お箸でつかんでだしの中を泳がせるように「しゃぶしゃぶ」すると美味しく仕上がります。ぐつぐつ煮込むとお肉が硬くなってしまうのでご注意ください。
食べるときは、ポン酢やごまだれにからめましょう。お好みで大根おろしや小ねぎなどの薬味を入れると様々な味が楽しめますよ。
食べるときは、ポン酢やごまだれにからめましょう。お好みで大根おろしや小ねぎなどの薬味を入れると様々な味が楽しめますよ。
まとめ
カンタンでおいしい定番鍋レシピをご紹介しました。食べてみたいお鍋はありましたか?
鍋はカンタンに作れてアツアツを楽しめる冬に嬉しい料理です。家族で囲めば、いっそう楽しい食事になりそうですね。
水炊き、寄せ鍋、しゃぶしゃぶは調理方法に違いがあります。 水からお肉を煮込む「水炊き」、スープに味をつけた「寄せ鍋」、ダシにお肉をくぐらせる「しゃぶしゃぶ」。それぞれ違った美味しさがあります。
寒い日は手軽で美味しい鍋料理を囲んで、身体も心も温めてください。
水炊き、寄せ鍋、しゃぶしゃぶは調理方法に違いがあります。 水からお肉を煮込む「水炊き」、スープに味をつけた「寄せ鍋」、ダシにお肉をくぐらせる「しゃぶしゃぶ」。それぞれ違った美味しさがあります。
寒い日は手軽で美味しい鍋料理を囲んで、身体も心も温めてください。