日本の夏の暑い時期に行う「お盆(bon)」という行事。毎年何気なく参加しているけど、詳しい目的や歴史がわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、2022年のお盆(bon)の期間、そしてお盆に行う「お墓参り」や「準備事」を詳しく解説しています。また国内だけでなくアジアでお盆を行う国についても解説しているので、チェックしてみてください。
この記事では、2022年のお盆(bon)の期間、そしてお盆に行う「お墓参り」や「準備事」を詳しく解説しています。また国内だけでなくアジアでお盆を行う国についても解説しているので、チェックしてみてください。
目次
2022年のお盆期間はいつ?
2022年のお盆は8/13(土)~15(月)までとなっています。
お盆の期間は通年、この時期に行われるのが一般的ですが、地域によっては7月や9月にお盆を行う場所もあるそうです。
\地方のお盆に関する記事はこちらをチェック/
( https://www.yoriso.com/sogi/article/about-obon/ )
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( https://www.yoriso.com/sogi/article/about-obon/ )
お盆の歴史や由来
日本では、一般的に毎年8月の半ばにお盆を行います。家族や親せきが集まり、お墓参りや食事を行うこのイベント、なんと歴史をたどれば1400年も前の「飛鳥時代」までさかのぼれるのです。
お盆の始まりは「606年」の飛鳥時代に「推古天皇十四年七月十五日斎会」という行事が行われましたことが関係しています。宮廷に上流階級の人々を集め、食事や先祖詣りを行うというもので、この行事が日本で初めてお盆と言われています。
それから時代が流れ、江戸時代までやってくるとお盆は貴族だけでなく庶民や武士も行う行事へと発展していきました。庶民にお盆が普及した理由は「ロウソクの普及」が関わっています。ロウソクは、江戸時代までになるまで高値で取引されていたのですが、江戸時代に入ると仏壇や提灯の利用が盛んになり、ロウソクが大量生産されたことによって日本全国でお盆が行われるようになったそうです。
そのまま現代までお盆は続いていき、宗教・宗派そして地域特徴に合わせて独自の発展を遂げました。お盆は一族のみで行うお盆と、送り火、精霊流しなどイベントとして実施される行事なども続いています。
お盆の始まりは「606年」の飛鳥時代に「推古天皇十四年七月十五日斎会」という行事が行われましたことが関係しています。宮廷に上流階級の人々を集め、食事や先祖詣りを行うというもので、この行事が日本で初めてお盆と言われています。
それから時代が流れ、江戸時代までやってくるとお盆は貴族だけでなく庶民や武士も行う行事へと発展していきました。庶民にお盆が普及した理由は「ロウソクの普及」が関わっています。ロウソクは、江戸時代までになるまで高値で取引されていたのですが、江戸時代に入ると仏壇や提灯の利用が盛んになり、ロウソクが大量生産されたことによって日本全国でお盆が行われるようになったそうです。
そのまま現代までお盆は続いていき、宗教・宗派そして地域特徴に合わせて独自の発展を遂げました。お盆は一族のみで行うお盆と、送り火、精霊流しなどイベントとして実施される行事なども続いています。
お盆のお墓参りのマナー
古くから続くお盆、その中で行う「お墓参り」にはマナーが存在します。お盆の時期が近づいてくるとテレビなどでも紹介される内容ですが、詳しく知らないという人はぜひここで覚えていきましょう。
持ち物
お墓参りでは主に、次のような道具が必要です。
- • お墓をきれいにするもの
- • 雑巾
- • バケツ
- • ゴミ袋
- • お参りするもの
- • 数珠
- • 線香
- • マッチ・ライター
- • お供え物(生前好きだったもの、お花、お菓子など)
霊園やお寺など、野外にお墓がある場合には、まずお墓をキレイに掃除する必要があります。この時には水を使って雨風による汚れを落とす必要があるため、雑巾やバケツを準備しましょう。また、ゴミなどが落ちていたり、汚れたものを捨てるためにゴミ袋を持参しておくのがオススメです。
掃除が終わったらお参りをします。お参りではお供え物をして線香をたくため、数珠やマッチ、線香などを準備しましょう。
最近では、お寺自体に道具一式を準備してくれている場所も多くなっているため、お墓を訪問する前に確認をとっておくのが良いでしょう。
掃除が終わったらお参りをします。お参りではお供え物をして線香をたくため、数珠やマッチ、線香などを準備しましょう。
最近では、お寺自体に道具一式を準備してくれている場所も多くなっているため、お墓を訪問する前に確認をとっておくのが良いでしょう。
手順
お盆に行うお墓参りですが、どのような手順で行うのでしょうか。マナーを守るためにも、次の手順を理解したうえでお参りを行いましょう。
- • 寺院の本堂でお参り(霊園の場合不要)
- • お墓の掃除
- • お墓に打ち水
- • お墓にお供え物を置く
- • お線香をあげ合掌する
- • 寺院へ帰宅の挨拶をする(霊園の場合不要)
お墓が野外に設置されている場合、お供え物は虫や動物に荒らされることが多いので、お線香をあげたら持ち帰るようにしましょう。また、室内にお墓がある場合は寺院の方にお供え物について伝えておきましょう。
お盆にやること
8/13〜15に行うお盆ですが、この期間には様々な行事・イベントを行います。地域によって実施する内容が複数あるので、楽しめるイベントも含めてご紹介していきます。
お盆の準備
こちらは前項でも登場しましたが、お盆は準備が大切なんです。
自宅で盆を行う場合には、食事の用意や訪問者へ提供するお菓子やお茶の準備が必要です。また、お墓参り訪問の連絡などスムーズにお盆を過ごすための準備を進める必要があります。
自宅で盆を行う場合には、食事の用意や訪問者へ提供するお菓子やお茶の準備が必要です。また、お墓参り訪問の連絡などスムーズにお盆を過ごすための準備を進める必要があります。
お盆のお供え
お盆には、お墓にお供え物を置きます。お供え物は自由度が高く、次のようなお供え物を準備していきましょう。
- • お花
- • お菓子
- • お墓の主が生前好きだったもの(お酒・煙草なども可)
盆飾り・盆提灯
お盆にはお座敷に盆飾りを用意したり、盆提灯を組み立てたりします。盆飾りはナスやキュウリで作った馬や牛の置物が有名です。この置物を用意することによって、ご先祖様が家へやってこれると言われています。
また、盆提灯はお盆に精霊を迎え入れるための道具として利用されています。盆飾りとセットで置くことが多く、置き型、吊り下げ型など種類豊富な盆提灯があります。
また、盆提灯はお盆に精霊を迎え入れるための道具として利用されています。盆飾りとセットで置くことが多く、置き型、吊り下げ型など種類豊富な盆提灯があります。
迎え火・送り火
迎え火・送り火は霊がお盆の訪問のために行う焚き事です。13日の夕方から霊がやってくると言われているため、玄関で「迎え火」を焚きます。また、15日の夜や16日といったお盆の最終日に「送り火」を焚くことによって、霊に帰ってもらうという風習です。
迎え火・送り火は、「ほうろく」と呼ばれるお皿で「おがら」を焚くことが多く、火が立ち昇るため野外で利用されます。
迎え火・送り火は、「ほうろく」と呼ばれるお皿で「おがら」を焚くことが多く、火が立ち昇るため野外で利用されます。
盆踊り
お盆の時期にはお祭りが開催されることも多く、お祭りの「やぐら」を中心に、太鼓の音や音楽に合わせて踊るイベントのことを言います。お盆に開催する娯楽としてのイベントであり、町や村の結束を高めるために開催されています。
地方によっては「阿波踊り」「エイサー」など多種多様な踊りがお盆に行われます。
地方によっては「阿波踊り」「エイサー」など多種多様な踊りがお盆に行われます。
初盆(はつぼん)・新盆(あらぼん)
お盆は亡くなった方を迎えるために行う行事です。そのため、祖父母・両親などが亡くなった際には初盆・新盆というものが行われます。
亡くなった家族がはじめて迎えるお盆であり、通常のお盆よりも盛大に行われるのが特徴的です。故人が亡くなって初めて迎えるお盆なので、僧侶を自宅に呼んで法要を行います。
亡くなった家族がはじめて迎えるお盆であり、通常のお盆よりも盛大に行われるのが特徴的です。故人が亡くなって初めて迎えるお盆なので、僧侶を自宅に呼んで法要を行います。
アジアのお盆
「お盆=日本」というイメージがありますが、じつはアジアの複数の国でもお盆が開催されています。ここでは、その中でもお盆が一般化している「韓国」「中国圏」「インド」の3諸国について、お盆の特徴をご紹介します。
韓国
韓国のお盆は「秋夕」という名前で旧暦8/15に開催されます。日本と同じように一族でお墓参りし、家族で過ごします。
中国圏
中国のお盆は「清明節」という名前で新暦4/5前後に開催されます。お墓参りを行うのは日本と同じですが、死者があの世で使えるお金を渡すため「紙銭」というお金を燃やすのが特徴的です。
また、中国では同じ時期に野山でピクニックを行う習慣があり、お墓参りに合わせて山菜取りやピクニックを楽しむ家族も多いそうです。
また、中国では同じ時期に野山でピクニックを行う習慣があり、お墓参りに合わせて山菜取りやピクニックを楽しむ家族も多いそうです。
インド
インドのお盆は「ウランバナ」という名前で7/15に開催されます。じつはお盆という行事はインドのウランバナが起源だと言われています。
死者を迎え入れる迎え火や僧侶による法要など、日本のお盆に近い行事が行われること。また、日本のお盆の正式名称「盂蘭盆会(ウラボンエ)」は「ウランバナ」が変化したと言われています。
死者を迎え入れる迎え火や僧侶による法要など、日本のお盆に近い行事が行われること。また、日本のお盆の正式名称「盂蘭盆会(ウラボンエ)」は「ウランバナ」が変化したと言われています。
まとめ
以上、日本の夏の行事である「お盆」についてご紹介しました。
毎年参加が必要なお盆だからこそ、今のうちからマナーを覚えておくのがオススメです。
また、お盆に開催されるイベントや準備するもの、お盆で行う行動の意味を理解しておけば、今まで以上に深くお盆を楽しむことができるでしょう。アジア圏を中心に行われているお盆には深い歴史とマナーがあるので、ぜひ覚えてお盆に備えておきましょう。
また、お盆に開催されるイベントや準備するもの、お盆で行う行動の意味を理解しておけば、今まで以上に深くお盆を楽しむことができるでしょう。アジア圏を中心に行われているお盆には深い歴史とマナーがあるので、ぜひ覚えてお盆に備えておきましょう。