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聚楽壁は京都発祥の土壁だが素材となる土は希少となっている
聚楽壁(じゅらくへき)はあの天下統一で有名な戦国武将・豊臣秀吉が建てさせた聚楽第(じゅらくてい)の跡地付近で算出される聚楽土で作られる土壁です。
聚楽土は聚楽第があった京都西陣のどこにでもある土ではなく、ごく限られた場所からしか取れない希少な土とされています。
その聚楽土を使って京の左官職人が高い技術を持って仕上げるのが聚楽壁で、和室の風情やわびさびを彩る美しい土壁として人気です。
聚楽壁が持つ5つの魅力や特徴
ここでは聚楽壁の魅力について解説します。1.左官職人がひとつひとつ手作りしている
聚楽壁は高い技術を持った左官職人が仕上げている土壁で、土台からひとつひとつ手作りで作り上げられるため、同じものは2つとありません。
自然で素朴な美しさは和式建築が持つ日本の風情やわびさびを表現するのに相応しい土壁です。
2.調湿機能が期待できる
日本の土壁は高い調節機能が期待できますが、最高級の土壁である聚楽壁が持つ調湿機能は非常に優れています。
湿度が高いときは土壁が湿気を吸収し、乾燥すればその湿気を吐き出します。現代の日本家屋が持つ悩みの1つであるカビや結露も発生しにくく、1年中快適に過ごせます。
3.消臭効果が期待できる
調湿機能が優れているということは、消臭効果も期待できるということにもつながります。
臭いは空気中の湿気に臭いのもとが溶け込み、それを鼻の中の嗅覚細胞が感じとるものですから、聚楽壁の高い調湿機能はそのまま消臭効果も高いと考えられています。
また、空気中の有害な化学物質も吸収してくれるので高い安全性も期待できます。
4.防火性能が高い
聚楽壁は自然素材で作られており、高い防火性能が期待されています。
自然素材は燃えやすいと思いがちですが、融点は1,250度と非常に高いものになっています。そのため、もし火事になっても非常に燃えにくく安全性が高いでしょう。
5.傷やひび割れに要注意
聚楽壁には調湿や消臭機能などに優れていますが、もろく剥がれやすいのが難点です。
地震や何かの衝撃でひび割れることが多く、ひびをそのままにしておくと壁が剥がれてしまいます。
ひび割れを発見したら早いうちに補修する必要があるでしょう。
聚楽壁はDIYでもある程度は補修できますが、綺麗な仕上がりを保ちたいのであれば業者に頼むことをおすすめします。
聚楽壁以外によくある塗り壁5種類との違い
聚楽壁以外によく使われている塗り壁5種類との違いをまとめました。
1.大津壁
大津壁は滋賀県大津の江州白土と呼ばれる土をメインとして石灰やスサなどさまざまな材料を配合して作られる土壁です。
配合する材料によって泥大津・並大津・大津磨きの3種類に分類されます。
その中でも最高級の大津磨きは艶やかで滑らかな仕上げが美しいですが、高い技を持つ左官職人にしか生み出せません。
錆壁
錆壁は名の通り、鉄粉や古釘の煮出汁などを混ぜ込んで作る土壁で、塗った後に鉄分が錆びて褐色の斑点が浮かび上がるのが特徴です。
時間が経過するにつれて表情が変わっていく壁として人気があります。
漆喰壁
漆喰壁は砂・糊・消石灰などを混ぜたものを塗装して仕上げる土壁です。
表面が滑らかで耐久性・調湿性・防火性・断熱性などに優れていることもあり、人気の壁の一種です。
珪藻土壁
最近雑貨でも人気の珪藻土を使った土壁です。
調湿効果や保温効果、断熱効果に優れており、クロスや石膏ボードの上に直接塗れるタイプなどバリエーション豊富なのも人気の理由でしょう。
プラスター
プラスターは石灰を使った壁のことで、漆喰に似たような白く滑らかな表面であることから西洋漆喰とも呼ばれます。
従来は石灰と砂を混ぜたものが使われていましたが、現代では繊維質や化成のりが使われているものも増えています。
聚楽壁は日本の風土に適した美しい土壁
聚楽壁は京都のごく限られた場所からしか取れない土で作られており、その美しさから人気のある壁です。 調湿・消臭・防火などの効果も期待できますが、衝撃に弱い面もあり、ひび割れを見つけたら早めに補修することをおすすめします。 今回ご紹介した聚楽壁のように和式建築に使われているものは、日本の風土に適しながら美しいものがあるにもかかわらず、一般的に知られていないものが多いのが事実です。最近は和のものに興味を持つ人も増えてきました。 和暮らしメディア「wakore」は、そうした和住宅の情報を読みやすいコラムとしてたくさんご紹介しているサイトです。 和住宅に興味を持ったら、まずはwakoreをチェックしてみてください。